2023-04-27

QED進学塾の中学1年生(E)~数学・英語の学び方(2)

QED進学塾の中学1年生のEくんの数学・英語の学び方(2)です。
この記事は、4月24日(月)の『QED日誌』の記事タイトル『QED進学塾の中学1年生(E)~数学の学び方』の続編です。

現在Eくんは『計算の級別トレーニング 』の13級「正負の数の加法・減法」と12級「正負の数の乗法・除法」とを同時並行で学習しています。
これを次回から、12級「正負の数の乗法・除法」と11級「正負の数の四則混合計算」との並行学習に切り替えます。

どうして塾長は、異なる級を同時並行で学習することを好むのでしょうか。
それは、以下のような現象を未然に防ぐためなのです。

(1)Eくんが13級「正負の数の加法・減法」をH問題まで完全習得する。
たし算・ひき算が大得意になる。

(2)Eくんが12級「正負の数の乗法・除法」をH問題まで完全習得する。
かけ算・わり算が大得意になる。

(3)Eくんが(1)と(2)の知識・技能を組み合わせて、11級「正負の数の四則混合計算」を解こうとする。
Eくんの記憶に新しい(2)はすらすらできるのに、(1)の記憶が薄れてしまっているせいで、なかなか正答率が上がらない。

この現象は、英語でも起こり得ます。
たとえば、学校の夏休みの課題テストに「不規則動詞125個」が出題されるとします。
ある生徒は、これを1週間に25個づつ覚えて、5週間で仕上げようと計画しました。
そして、その計画は上手く行きました。
ところが、5週目を終えたときにその生徒は気づきました。
最初の1週間で覚えたはずの25個の記憶が8割がた消え去ってしまっていることに。

それでは、どういう覚え方をしたらよかったのでしょうか。
その答えのひとつが「毎日全部テストする。」ことです。
最初は、覚えていない単語のほうが多くて大変かもしれません。
ですが、日数を経るごとに覚えている単語が増えて行きます。
「3日連続して正解した単語は合格とする。」などと決めて、合格した単語は次の日にはもうテストしないというルールを設定すれば、毎日書く単語数は少しずつ減って行きます。
そして、テストする単語が1語もなくなった時点で、再度125問の全問をテストするのです。

全問正解!これにて一件落着♪
ならばよいのですが・・・・・
そうは問屋が卸しません。
必ずと言ってよいほど何問か正答できない単語が発生します。
その何問かがその生徒の最も苦手な単語たちなのです。
あとはそれらの単語をロックオンして集中的に勉強するだけです。
そして、またまた125問の全問をテスト。
これで満点ならば、課題テストの本番でも満点が取れます。

実は、この覚え方はかつて塾長がテスト勉強で愛用してきたやり方なのです。
これが塾長にとって最も確実に満点が取れる方法だったので、常套手段となっていました。
完全に同じことが全ての生徒に通用するとは限りませんが、これで上手く行く場合が多いので、塾長は塾生にこの方法を推奨しています。

話を数学に戻します。
Eくんは、13級(たし算・ひき算)が大得意になりました。
もう免許皆伝です。
だから、もう13級を改めて学習する必要はないでしょう。

Eくんは、12級(かけ算・わり算)も熟練度が向上してきました。
ですが、11級(四則混合計算)はまだまだ未熟です。

というわけで、これからEくんは、以下のようにして数学を勉強します。
1.12級の難しい問題。(E・F・G・H問題)
2.11級の易しい問題。(A・B・C・D問題)
この2つを同時並行で学習するのです。

これならば、Eくんが12級の「かけ算・わり算」の勉強をしているうちに、13級の「たし算・ひき算」のやり方を忘れてしまうことも防げます。
そして、Eくんは、「1.」で「分数・小数・累乗を含む問題」の熟練度を上げながら、「2.」で四則混合計算の基礎を学ぶことができるのです。

そののちに、Eくんが、
3.11級の難しい問題。(E・F・G・H問題)
の2ページを集中的に解きまくって、総仕上げをするのです。
ここまでくれば、Eくんは13・12・11級のどの問題でも解ける計算力を身に着けることができます。
1学期の中間試験にH問題より難しい問題が出題されることはありません。
ですから、ここまで到達できたEくんが、計算問題で満点を取ることは約束されたも同然です。
これからいっしょに頑張って行きましょう。

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