2023-04-24

QED進学塾の中学1年生(E)~数学の学び方

QED進学塾の中学1年生のEくんの数学の学び方です。

現在Eくんは『計算の級別トレーニング 』の13級「正負の数の加法・減法」と12級「正負の数の乗法・除法」とを同時並行で学習しています。
「加法・減法」の計算ルールと「乗法・除法」のそれとが「全くの別物」であることを、Eくんが強く意識することを狙いとして、今このような学習をしているのです。

(1)「加法・減法」(班分けする)=たし算・ひき算の『前で』点線(縦線)で切り分ける。
→点線(縦線)で切れている。

(2)「乗法・除法」(1つの班)=「プラス長い棒」または「マイナス長い棒」
→長い棒(横線)で繋がっている。

Eくんが狙いを持って学習していることが奏功して、早くもEくんは(1)と(2)のイメージをつかみつつあります。
このイメージが、今Eくんが学んでいる計算から、これから学ぶ方程式、さらにその先もずっと役に立つのです。
特に、2年生の冒頭で学習する「単項式と多項式」では、「班」の正式名称が実は「項」であったことにEくんが気付き、同単元がEくんの腑に落ちること間違いありません。

今の勉強が分かる、できる。
それがこの先の勉強に生きる。
また、より生きるように今から先行投資をしておく。
このような勉強を継続して行けば、学力の伸びはあとになればなるほど加速度を増していきます。

算数から数学へ。
Eくんは、今月から数学を学び始めたばかりです。
名前が新しくなっただけでなく、「学び方」も新たにバージョンアップしてほしいと、塾長は願っています。

と同時に、家庭学習も進化させてほしいところです。
提出日の前日にまとめて宿題をやる。→×
日割りで少しずつ宿題をやる。→〇

計画学習の大切さを知り、分散学習の効果を実感する。
学習のリズムを体に刻み、その快適さを知る。
「分かる・できる」喜びを感じ、「継続は力なり」を納得する。

まだ入学式から1か月も経っていない今だからこそ、Eくんが上の3行を体感しながら、中学生活のスタートダッシュを切ってほしいものです。

さて、今回の授業で初めて、塾長はEくんに「11級」(正負の数の四則混合計算)を1問だけ授業解説しました。
決してEくんに11級の解法を覚えてほしかったからではありません。
先の級(11級)を垣間見ることで、前の級(13級と12級)の理解がはかどることを、Eくんに知ってもらいたかったというのが、塾長が11級を授業した狙いだったのです。

これと同じことは、この先の勉強でも頻発します。
最も近いところでは、Eくんが1か月後には学習しているであろう9級(文字式の計算)の分数式を学ぶのに、8級(方程式)で学ぶことが大いに役に立ちます。

近視眼的に「今はこれだけ勉強する。」ではなく、もっと広範に俯瞰的に「使えるものは何でも使う。」という学習姿勢を、Eくんがいち早く身に着けてくれることを塾長は望み、またEくんならばそれができると確信し、そのような道筋に沿って今の勉強を進めているところです。
Eくんは、今自分の目の前にある問題の解き方を学びながら、教科の「学び方」そのものを学んでいる最中なのです。
これからいっしょに頑張って行きましょう。

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