2020-07-17

QED進学塾の塾長~考え方・教え方(6)

QED進学塾の塾長は、2020年6月13日よりQED日誌に連載記事を書き始めました。
今日は7月5日の連載記事(第5回)の続き(第6回)です。

前回まで、20℃の水と80℃の熱湯を混合して40℃のお湯を作る話をしてきました。
このとき20℃の水と80℃の熱湯の、
質量比は2:1。
線分比は1:2。

さて、質量比2:1を2gと1gとおいて、
0℃を基準点として熱量[cal]を計算してみましょう。

20℃の水2gが持つ熱量は、
20×2=40[cal]

80℃の熱湯が持つ熱量は、
80×1=80[cal]

よって、混合後の熱量は、
40+80=120[cal]

混合後の質量が3gなので、
120÷3=40[℃]

かくして、混合後の温度が40[℃]になることを「たしかめ算」できました。

1つの問題を複数の解法で解くことには大変意義があります。
ものごとを一方向だけではなく、いろいろな角度から見る習慣が身に着くからです。
すると、理解が深まります。
すると、応用力が着いてきます。ひねった出題の仕方をされた問題にも対応できるのです。

今「平均」を学習中の子がいます。
児童は1つの問題を3つの解法で解き進めています。
平らに均す解き方、「平均=合計÷個数」の公式による解き方、「仮平均」による解き方、以上の3つです。
こうすることで、「平均」への理解度・習熟度が高くなるのはもちろんのこと、他の単元に「平均」を応用する力をも身に着けることができるのです。

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