新単元は「積と商の大きさ」です。
1.ある数に1より大きい数をかけると、その積はもとの数よりも大きくなる。
2.ある数に1より小さい数をかけると、その積はもとの数よりも小さくなる。
3.ある数を1より大きい数でわると、その商はもとの数よりも小さくなる。
4.ある数を1より小さい数でわると、その商はもとの数よりも大きくなる。
もう何か月も前のことになりますが、児童は上記の4つを既に学習しています。
ですから、新単元の導入授業の冒頭部分だけは既習事項の復習です。
月曜日の『コア』の学習は、児童がこの4つをどれだけ覚えているのかの確認から始まります。
数か月前の「積と商の大きさ」の学習と、来週からの同単元の学習には、決定的な違いがあります。
児童が「積と商の大きさ」を前回学習したときは、児童はまだ「分数の乗除」を履修していませんでした。
しかし、今回は「分数の乗除」の履修後です。
よって、児童は、
5.「ある数で割ることは、ある数の逆数をかけることと同値である。」
ことを知っています。
この「5.」の知識を活用すると、「4.」が「1.」と同値であることも、「3.」が「2.」と同値であることも、理解することができます。
以上のことを丁寧に学習しておけば、次に学習する「くもわ」が俄然理解しやすくなります。
なぜならば、児童が求める答えの大きさを予測することができるからです。
一見異なる単元である「積と商の大きさ」と「分数の乗除」を組み合わせて学習することで児童の理解が深まり、それが次の単元の「くもわ」の学習に生かされます。
このようにして単元の連携・積み上げを繰り返すことによって、基礎学力の土台が築かれ、応用力・活用力が育っていくのです。
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