2012-09-22

Q.E.D.進学塾の小学4年生~小数と単位を学習

Q.E.D.進学塾の小学4年生のRちゃんの算数は昨日から小数を学習し始めました。今ちょうど学校で習っている単元です。そのためRちゃんの記憶に新しく、導入の1ページ目はほぼ満点に近い出来でした。

整数でも小数でも分数でも、足し算・引き算において最も重要なのは「位を揃える」ことです。そのための技能として、小数ならば小数点の位置を揃えることが、分数ならば分母を揃えること(通分)が、それぞれ要求されます。しかしながら何れも「位を揃える」ことが共通概念で、その点においては何ら変わるところはありません。

自然科学の発展の歴史は、統合の歴史でもあります。もともとは別のものと考えられていた電気と磁気が統合されて電磁気学が、時間と空間が統合されて相対性理論が生まれたように。ですから一つ一つの各論を学び、学んだことをのちに統合・整理するというプロセスは理に適っており、それは算数を学ぶ上でも重要なことなのです。

0.2+1.03=0.20+1.03=1.23。
このように「0」を書き加えるとRちゃんは「筆算しやすくなる。」と言っていました。おそらくは視覚的な効果だと思われます。しかしこの「0」には、「100分の1の位が0である。」という大切な意味があります。今後の算数・数学の学習、たとえば集合論でφ(ファイ・空集合)を学ぶときやn進法を学ぶときに、この考え方が活躍してくれることでしょう。

位を揃えることは単位を揃えることと同値です。昨日の算数の学習でRちゃんが最も苦戦していたのが単位変換でした。

【問題】873g=(    )kg 【答え】0.873
これを解くには後記の3つの知識・技能が必要です。それらを組み合わせて解くのでハードルは相当高かったと思われます。Rちゃんは頭から煙が出そうになりながらも何とか解き切ってくれました。
(1) 12.34→123.4→1234→12340・・・ (1倍→10倍・100倍・1000倍・・・)
小数点は右へ移動します。
(2) 12.34→1.234→0.1234→0.01234・・・ (1倍→1/10倍・1/100倍・1/1000倍・・・)
小数点は左へ移動します。
(3) 1kg=1000g
単位が小さくなると数字は大きくなります。 (単位が大きくなると数字は小さくなります。)

単位変換は非常に多くの児童・生徒の苦手とする単元です。『計算の級別トレーニング』の10級を繰り返し学習することで補強できます。Rちゃんはまだ習っている単位そのものの数が少ないので、もう少し時間が経ってから10級を学習したいと思います。そのタイミングは、
1. 面積の単位を学習したとき
2. 速さの単位を学習したとき
の何れかです。
学校授業の進度やワークの進捗と相談しながら、どちらかを選択したいと思います。

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