2023-05-30

QED進学塾の小学5年生(Y)~家庭学習の習慣

QED進学塾の小学5年生のYくんの家庭学習の習慣です。

Yくんは、お母さまの前でフォニックスを毎日音読しています。
お母さまのお話しによると、Yくんは英語が好きだということで、毎日の家庭学習が全く苦になっていない、それどころか楽しそうに勉強しているそうです。
もうこうなればしめたもの。
Yくんの家庭学習の習慣は完全に身に着いたと言って間違いないでしょう。

翻って算数。
こちらは英語のようには行かず、Yくんにとって苦痛でしかないようです。
Yくんの塾での三須の学習状況から塾長が推察するに、Yくんは1問1問に時間がかかりすぎて嫌になっている節があります。

たとえ54と36の通分。
180度の2倍角が360度で、3倍角が540度であることを知っていれば、これは一発で解けます。
54×2=108。
36×3=108。
これで通分完了だからです。
スノーボードやスケートボードが好きな子ならばさらに簡単でしょう。
「テン・エイティ」という技(1080度の回転技)が3回転であることを知っているからです。

とは言え、これは理想論であり、「一発」で通分できる子は少数派でしょう。
ならば、次善の策はと言うと、それは「かけ算九九」の活用に他なりません。
54と36がともに6の段の数であることを瞬時に見抜くことができれば、とりあえず54と36をそれぞれ6で割って9と6にできます。
ここまでくれば3の段と気づかない子はいません。
9と6を3で割って3と2にしてから、
54×2=108。
36×3=108。
の2行を導き出すことができるのです。

Yくんは「6の段」であることに気付きませんでした。
Yくんの鉛筆がぴたと止まり、Yくんは苦悶の表情です。
これでは計算が嫌になるのも分かります。

「かけ算九九」にどれだけ精通しているかが、計算の巧拙を大きく左右します。
そのことを如実に表しているのが「54と36の通分」なのです。

九九が得意になるための方策として、塾長が推奨したいのが「逆引き九九」の学習カードです。
このカードは塾長の手作りで、たとえば表が「36」のカードの裏には、「6×6」「4×9」「9×4」の3行が記されています。
このカードを毎日練習すれば、「54と36がともに6の段」と一瞬で気付けるようになるのです。

では、Yくんが毎日このカードを学習するには、どうしたらよいのでしょう。
塾長が提案したいのは、「フォニックスの直後に九九カード」を学習することです。

1.Yくんが好きな英語の学習で気分がよくなっていること。
2.フォニックスの音読で頭の回転がよくなっていること。
3.せっかくお母さまがYくんのフォニックスの音読を聞いてくださっているのですから、そのままの流れでカードの音読も聞いてもらえること。

以上のような理由から、Yくんがフォニックス→九九カードの順で学習することを、塾長は推奨します。

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