Eくんは、学校の授業をよく聞いています。
板書を写して終わりではなく、先生が黒板に書かずにつぶやいたことまで聞いて覚えています。
今回の授業でこんなやり取りがありました。
Eくん「英語の先生が単語を教えるときにね、『これは名詞。』とかぶつぶつ言ってる。黒板には書かないけど。」
塾長「素晴らしい。Eくんは授業をよく聞いているんだね。ところで、『名詞』って何か説明できる?」
Eくん「うーん。詳しく説明できないけど・・・・たとえば『山』とか。」
塾長「正解。」
このあと塾長は、
「名詞=『が』を付けられる単語。」
「名詞=『を』が付けられる単語。」
の2行を板書解説しました。
これにより、
「寒い」は形容詞だけど、(Eくんは何となく理解)
「寒さ」は名詞。(Eくんは完璧に理解)
→理由=「寒さ『が』厳しい。」と言えるから。
「走る」は動詞だけど、(Eくんは「u。」で理解)
「走り」は名詞。(Eくんは完璧に理解)
→理由=「走り『が』素晴らしい。」と言えるから。
以上の2つをEくんは理解することができたのです。
この2つはいずれも転成名詞なのですが、転成名詞の詳細はまた別の機会に教えます。
これからも、Eくんが学校で聞いてきた話を塾長が聞いて、それについて塾長が授業をすることは多々ありそうです。
Eくんは、学校と塾とで2回聞いた授業を忘れないでしょう。
だから、塾長は「2回」の効果を積極的に狙っていくつもりです。
塾長がそれを狙い続けることで、もうひとつの副次的効果も生まれます。
それは、Eくんが塾長に学校の話をしてくれる頻度が増えることです。
そのことは、Eくんの学力を伸長させるのに役立ってくれることでしょう。
学習面と心理面の両面において。
Eくんの成長にプラスになることなら何でも貪欲に取り入れていきたいものです。
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