2023-05-05

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の数学(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

まずは、昨日の記事の補足から。
塾長は、Eくんの授業に文学作品や歴史的事実などを可能な限り多く取り入れようとしています。
それがたとえ英語や数学の授業であってもです。
そうすることで、Eくんの国語や社会科の学力を伸ばすことができるからです。
昨日の『ガリバー旅行記』もその一環でした。

文学作品を研究するのは「人文科学」ですが、文学作品の中にも「自然科学」の香りのする作品は意外に多いものです。
物理学者の寺田寅彦の文学作品などはその好例でしょう。
今回の授業で塾長は、このことには触れませんでした。
ですが、今回取り上げた『ガリバー旅行記』のような有名な作品に算数・数学に関する記述が含まれていることにEくんが気付いてくれて、今後そのような観点で文学作品中の数字を読み解くという発想がEくんの中に生まれてくれれば、という欲張った考え方を塾長はしてしまいます。
子どもの可能性は無限大ですから、どれだけ欲張っても良いと塾長は思っています。
また、いつも塾長はその可能性を広げるための種をまき続けたいと思いながら授業を組み立てています。
夢物語のように聞こえるかもしれませんが、夢は大きいほうが楽しいに決まっています。
そして、Eくんもそんな塾長の気持ちを、塾長が楽しみながら授業しているということを、どこかで感じ取ってくれていると塾長は信じています。

昨日の『QED日誌』に塾長が【悪い解答例】と【良い解答例】の両方を教えたことを書いたのは、Eくんが【塾長の自作問題】とは別の問題(計算級別の宿題)で後者の解き方をしてしまったのを、塾長がEくんのノートに発見したからなのです。

失敗は成功のもと。

後者の解き方は、先にかけ算をしてから、そのあとでわり算(約分)するという非効率的なものです。
今回の授業でEくんは、その非効率性を強く認識することができました。
もう二度と同じ失敗を繰り返すことはないでしょう。

1.もうどこも約分するところがなくなるまで、徹底的に約分する。
2.そのあとで分子同士のかけ算・分母同士のかけ算を実行する。

Eくんは、この「約分→かけ算」の鉄則を、なぜそうなのかを熟知したうえで覚えることができました。
「理由を知り尽くす」ことは、自然科学の学習においてこれ以上ないほど理想的なことです。
今回Eくんはそれができたのですから、「失敗は大成功のもと」だったと言えるでしょう。

【11級】(正負の数の四則混合計算)
Eくんは、12級と11級を同時並行で学習しています。
塾長が昨日からの『QED日誌』に書いてきたのは、12級の問題についてです。
今回Eくんが学習した12級の知識は、同じく今回学習した11級の問題に早速生かされました。
また、今回の学習は、Eくんが前回授業で学んだ13級「正負の数の加法・減法」で、つい忘れてしまっていたことを思い出させることにも、早速一役買ってくれたのです。
というわけで、しばらくの間Eくんは、12級と11級の並行学習を継続します。
これが13級の復習にも役立ちます。

つまり、Eくんは13・12・11の3つの級を一度にまとめて学習しているようなものです。
しかも、Eくんが混乱したり、許容量超過に陥ったりすることもなく、無理のない学習ができています。
何より、Eくんが楽しく勉強できているのですから言うことなしです。
こんな効率的な学習を継続しない手はありません。
Eくんが「正負の数」を完全攻略するその日まで、12級と11級の並行学習を続ける理由は以上です。

これからも楽しく学びながら、学力を伸長させ続けて行きましょう。

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