2021-06-17

QED進学塾の小6生~昨日の算数

QED進学塾の小6生の昨日の算数です。
昨日の授業時間の全てを児童が質問した2問に投入しました。
その2問とは「逆算」の問題でした。

1.四則混合計算。(分数と小数の両方を同時に含む。)
2.逆算。(「数字-□」と「数字÷□」の両方を同時に含む。)
児童は、このような問題に苦戦していたのです。

たとえば、1.のみの問題の正答率が7割、2.のみの問題の正答率も7割、こんな児童がいたとします。
その児童が1.と2.の両方の計算技能が必要な問題を解いたとすると、その正答率は5割を切ってしまいます。
0.7×0.7=0.49。
これが「正答率5割を切る」根拠です。

児童が塾長に質問した2問は、児童が初めて2問を解いたときに2問とも不正解、再学習して挑んだテストでも2問とも不正解、こんな問題でした。
つまり、数字まで同じ問題の再テストでも解けないほど、児童にとって苦手な問題だということです。
その「苦手」の原因をもっと詳しく分析したところ、1.と2.の複合要因という結論に至りました。

そこで、塾長は児童に新たな技を教えました。
それは、分数・小数がある問題でも、たった1行で「整数のみ」の問題に代えてしまう技です。
児童は『1.四則混合計算。(分数と小数の両方を同時に含む。)』問題を解くのに、「分数と小数の両方を同時に消去して」整数の問題として解く方法を習得したのです。
この解法では、計算式の1行目には分数・小数があるものの、2行目からは整数の計算だけで済むのです。
このような新解法を昨日覚えたばかりの児童は、その解法を気に入ってくれて「これからこれで解きたい。」と言いました。
あとは演習を積むのみです。

これにより、児童は「1.かつ2.」の問題であっても「2.」のことだけを考えて問題を解くことができるようになりました。
1.と2.を両方同時に考えながら解くと「0.7×0.7=0.49」の正答率しかなかったのに、2.に専念できることで「1×0.8=0.8」に正答率が跳ね上がります。
さらに演習を重ねるにしたがって「1×0.9=0.9」に、そしてその極限は「1×1=1」に近づいていくのです。

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