2021-06-19

QED進学塾の中2生(R)~一昨日の数英

QED進学塾の中2生(Rくん)の一昨日の数英です。

【数学】
小テストに連立方程式3問(等置法1問+代入法2問)が出題されました。
Rくんは3問とも不正解でした。
惜しいところまで行けた問題もありませんでした。
連立方程式の与式2行のうち、上の式に「〇1」、下の式に「○2」と番号を振るのは常套手段の初手で、学校でもそう教えますし塾もまた然りです。
しかし、Rくんはその初手すら書けていませんでした。

R君のノートには、3問とも「お手本」のページが作成済みです。
「お手本」のページには、初手から最後の答えまでの全てが載っています。
Rくんが「初手から書けない」のは、自宅で小テストの勉強に本気で取り組んでいない証拠と言わざるを得ません。
当然のことながら、塾長はRくんの不勉強を厳しく叱りました。
勉強不足が自明なのに見過ごすわけにはいかなかったからです。

塾長「3問とも最初に『○1』『○2』と書いてあるよね。じゃあこれはお決まりなのだと分かるよね。」
塾長「『学ぶ』の語源は『まねぶ』すなわち『真似をする』なんだよ。お手本をよく見て真似をすることから始めよう。」
と言って塾長は、連立方程式3問の最初の1問を再度解説しました。
初手から最終手(答え)までを詳細に、1行の省略もすることなく。

最初に「○1」「○2」と書くのには意味があります。
「○2を○1に代入する。」のように、1行の短い説明文を書くためです。
この説明文は、問題を解き進めている自分が今どこにいて何をしようとしているのかを見失わないための、羅針盤の役割を果たしてくれます。

まずは形から「初手は『○1』『○2』と書く。」と覚え、それは説明文を簡潔に1行で書くためであるとの意味を知り、その説明文の通りに進路を取る練習をする、このような一連の流れをつかんでこそ「学習した」と言えるのです。

塾長は、たった1問に30分以上の時間を費やして、「お手本」1行1行をこれ以上ないほど丁寧に解説しました。
Rくんはすべての行に役割や意味があることを理解してくれました。

しかしながら、これで安心してはいけません。
Rくんが自宅で復習をせずに次の日を迎えれば、前日に覚えたことの半分は消えてなくなってしまうのです。
習ったことをその日のうちに復習すること。
そして、次の日もその次の日も学習事項が完全に定着化するまで反復演習をすること。
「だいたい書けていればそれでいいや。」という甘えを捨てて、1行1行を完璧に書けるまで反復を繰り返すこと。
これを毎日続けてこそ「家でも塾でも学校の定期テストでも完璧な答案が書ける」自分になることができるのです。

塾長は、1学期期末試験を「Rくんが大化けするための絶好機」と捉えています。
その理由は2つあります。

1つ目は、Rくんの学習進度による理由です。
RくんがQED進学塾に通い始めてから5か月が経ちます。
その間にRくんは、小学校の算数から中1の数学までの復習に地道に取り組んできました。
その努力の甲斐あって、来たる1学期期末試験のテスト範囲である「連立方程式」を学習中です。
Rくんの急速な追い上げが届いて、学校授業に追いついてきたのです。
この機を逃す手はありません。
1学期中間試験よりも大幅に得点upさせる大チャンスが到来したのです。
Rくんにはここで何が何でも自己ベストの高得点を挙げてほしい、そしてその成功体験によって得た自信と成功体験によって向上した学習意欲とを武器に、この先も数学以外の教科についても成績を上げ続けてほしい、塾長はそれを願わずにはいられません。

2つ目は、学校のカリキュラムによる理由です。
「連立方程式」(計算)の次の単元は「1次関数」、そしてその次は「合同と図形」です。
計算は勉強すれば勉強しただけ、練習すれば練習しただけの成果を確実に得ることができます。
地道な努力がものを言うのが計算技能なのです。
ところが、関数や図形となればそうは問屋が卸しません。
数学的センスや想像力などが少なからず要求されるのが図形・関数なのです。
となれば、2年生の残り4回の定期試験のうち、計算力のみで得点が稼げる最後のチャンスがこの1学期期末試験だという結論になります。
ここが正念場、一番の勝負どころです。
この期末試験を制することができれば、その成功体験をジャンプ台にして、この先の大きな飛躍が望めるというものです。
チャンスは目の前にあります。
それをつかみ取るための最大限の努力をするときは正に今です。

【英語】
Rくんは、英語の再再再テスト(フォニックス2文字セットの全4回中の3回目)で惜しくも満点に手が届きませんでした。
しかしながら、前回の再々テストから大幅な得点の上積みがありました。
試験問題も配点も模範解答も全て事前に分かっているテストですから、勉強すればしただけ得点が取れます。
得点upはRくんが努力を重ねた結果なのです。
塾長はそのことを褒めました。
そして、Rくんが間違えた問題をもう一度解説しました。
それが終わると、いよいよ最後となる小テスト(全4回中の4回目)の試験範囲の授業を行いました。
次回の小テストは、全4回の中でいちばんテスト範囲が狭く、問題の難易度も最も低いのです。
Rくんが次回の小テストで一発満点合格をして有終の美を飾ってくれることを、大いに期待している塾長です。

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