2021-06-03

QED進学塾の小6生~昨日の算数・理科

QED進学塾の小6生の昨日の算数・理科です。

児童は、授業の冒頭に質問をしました。
それは『公中 新演習』の「逆算」についての質問でした。
具体的には「数字-□」や「数字÷□」の解法についてです。
「数字-」あるいは「数字÷」の部分を計算の順番が遅いほうから順に動かして行って解くわけですが、1行の式に一気に移動させる解法と、1つの演算ごとに移動させる解法があります。
児童は、後者が好きだと言ったのでその解法で解いてもらいました。
後者の解法は、
1.左辺と右辺を毎行書く。
2.右辺のみの計算を書く。
の2つの書き方があります。

塾長があえて何も言わずに児童が解くのを見ていたところ、児童は2.を選択しました。
児童が苦手意識を持つ問題であっても、児童が「この方法なら何とか解けそう。」と思える解法が必ずひとつはあるものです。
その好きな解法で解く演習を積み重ねることで、児童は苦手を得意に変えることができるのです。

次に、児童は『太郎と花子』を家庭学習したノートを塾長に見せてきました。
塾長が言う前に児童自らが進んで見せてきたのです。
児童は、「連立方程式の利用(近似値)」を求める問題を指し示しながら「この問題が難しかった。」と言いました。
その問題は、3軒中3軒または2軒のお店を選択して、所定のグラム数の牛肉を予算以内で買う、という設定でした。

まず、グラム単価を求めてその数値を基に調整する、というのがよくある模範解答ですが、塾長は別の解法を教えました。
児童が「難しかった。」といったのは、まさにその解法だったからです。

塾長「一番分かりやすいのはどの店?」
児童「C店。」
塾長「じゃあ最初にC店で買い物をしよう。」
(C店で買うグラム数と金額を決定。)

塾長「次に分かりやすいお店は?」
児童「A店。」
塾長「よし、今度はA店に行こう。」
(A店で買うグラム数と金額を決定。)

塾長「2店の合計は?」
児童「グラム数はぴったり!しかも予算以内♪」
こうして、児童はこの問題をあっさり解き切ってしまいました。

この解法を用いて、全ての問題が必ず一発で解けるわけではありません。
ですが、近い数値は簡単に導き出せます。
近似値が出れば、あとはそこに微調整を加えるだけです。
この解法で問題を見事に解き切ってその快感を知った児童は、これからも同様の問題を同解法で好んで解こうとすることでしょう。
これから、児童が同じ解法で問題演習を積むほどに微調整の仕方も上達して行きます。
そして、児童が「これでいつでも解ける。」と感じるときがきます。
それが苦手が得意に変わった瞬間なのです。

児童は『新演習』と『太郎と花子』の2問を解き終わったあと、下記の1.2.5.を学習しました。

【QED日誌の過去記事の再掲】
1.立方体の展開図(重なる点の見つけ方=線分2本による解法)
2.理科のテスト(電気回路の表)
3.『アインストーンPrimary理科』(回路を解く)
4.算数の入試過去問。
5.塾長の自作問題。
電気回路に3つの抵抗があり、2つの抵抗は並列つなぎ、もう1つの抵抗は直列つなぎである。
この回路を解け。
【再掲終わり】

児童が6月6日に受検予定の模試に、「5.塾長の自作問題」より複雑な回路が出題されることはまずありません。
5.を何度も練習して模試に備えてほしいところです。

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