Q.E.D.進学塾の小学5年生のFちゃんは、昨日から学校で新単元の「小数のかけ算」を学んでいます。
(1) 111×11=1221
(2) 111×1.1=122.1
(3) 1.11×1.1=1.221
(1)→(2)→(3)の順に計算のレベルが上がって行くのですが、今Fちゃんが学校で習っているのは(2)の段階です。
Fちゃん「整数と同じように計算した後、小数点を下せばいいんだよね。簡単。」
塾長「うーん、答えはそれでも合うんだけど、ちょっと違うのよ。」
どうやらFちゃんは「小数のかけ算」を「小数のたし算・ひき算」と混同しているようです。そのことがFちゃんの上記の発言から覗えます。
そこで塾長は、Fちゃんが計算手順を正しく理解するために、(3)を授業解説しました。
1.11は111の最後の「幻の小数点」を左に2つ移動したもの→「左2」(左に2歩)
1.1は11の最後の「幻の小数点」を左に1つ移動したもの→「左1」(左に1歩)
「左2」(左に2歩)+「左1」(左に1歩)=「左3」(左に3歩)
だから、1221の最後の「幻の小数点」を左に3つ移動して、答えは1.221。
Fちゃん「これFが4年生のときに塾で習った。思い出した。」
塾長「よく覚えていたね。えらい。」
実は塾長はFちゃんが4年生のときに発展学習として(3)を教えていたのです。そしてFちゃんは昨夜、そのことを思い出してくれました。
30分かけて覚えたことを1週間で忘れる→10分で再学習する→1か月で忘れる→5分で再学習する→半年覚えている→・・・・・
このように再学習を繰り返すことで、学習に要する時間はだんだん短く、習ったことを覚えている期間はだんだん長くなって行くものなのです。そして最終的には「一生忘れない」こととして定着します。
Fちゃんが螺旋階段を上って行くように、一歩一歩その学力を高みに押し上げてくれることを塾長は願っています。
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