2014-11-27

Q.E.D.進学塾の中学1年生~2学期期末試験直前

Q.E.D.進学塾の中学1年生のAyちゃんはいつも塾で数学と英語を学習しています。ところが今夜のAyちゃんは登塾すると直ぐ理科の勉強を開始しました。今は2学期期末試験直前です。Ayちゃんにとって喫緊の課題が理科だったのでしょう。

塾長「先に質問しておきたいところはない?」
Ayちゃん「今のところありません。」

そう言われてもやはり心配な塾長はAyちゃんのノートを見ました。

塾長「凝固と融解が逆になってるよ。」
Ayちゃん「あれ?」
塾長「危ない危ない、間違ったまんま覚えちゃうところだったね。」
塾長「凝る+固まる=凝固。水が氷になるのが凝固ね。つまり液体→固体よ。」
塾長「融ける+解ける=融解。氷が水になるのが融解ね。つまり固体→液体よ。」
Ayちゃん「『融解』の字はこれで合ってますか?」
塾長「うん。正しく書けてる。」

最初に間違って覚える→もう一度正しく覚え直す→時間が経つとまた最初の間違いが蘇る→間違ったまま定着する、いちばん避けたいのがこれです。

今回の「融解」と「凝固」が中学一年生には難しい漢字だったのが幸いしました。字の意味がよく分からないままでは強く記憶に残ることがないため、「間違ったまま定着」する恐れがないのです。Ayちゃんの記憶には、漢字の意味から学習し直した「正しい記憶」が残ることでしょう。

初期刷り込み(first-printing)は強いのです。何事も初めが肝心、新単元の学習の初動で正しく覚えることを心掛けたいものです。

「最初に間違って覚える」がどこで発生しやすいかは生徒によってまちまちです。たとえばKちゃんなら、これが英単語の学習で発生することが多々でした。

そこで塾長はKちゃんの単語学習の第一回目に、必ずKちゃんに新出単語を音読させるようにしています。

どの生徒がどこで誤りやすいかを念頭に置いて、そこに細心の注意を払うようにしたいものです。

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