2013-02-04

Q.E.D.進学塾の小学6年生~『数学辞書』の活用法

Q.E.D.進学塾の小学6年生たちは『数学辞書』を持っています。辞書とは解法集のことです。児童はプリントをノートに切り貼りしたり自筆で書き込んだりして『数学辞書』を作成し、それを毎日塾に持参しています。解き方が分からなくなったときいつでも調べられる、心強い味方です。

【問題】8の2乗÷4の2乗

1. 良い解き方(数学辞書)
8×8/4×4=2×2=4
約分による解法です。途中計算は1桁の数のみです。速く楽に解けます。

2. 悪い解き方
8×8/4×4=64÷16=4
先に約分をしていないので途中計算が2桁になっています。数字が大きくなった分だけ計算に時間がかかり、かつ間違えやすくなります。

せっかく辞書には正しい解法(1.)を書いているのに、実際の計算を2.で解く癖がついてしまった子がいます。悪い癖が一旦身についてしまうとその矯正には倍の時間がかかります。やはり初めから正しい解き方を身に着けるべきなのです。
その子はノートに自筆で「24×10」と書いていながら答えが「24」になっていたりします。つまり見ていないのです。まずは書いてあることを「よく見る」習慣を身に着けなければなりません。
そこで今日からその子の数学の問題の解き方を変更したいと考えました。これまでは「分からなくなったら辞書を引く」方式でしたが、今日からは「辞書を見ながら解く」方式にするのです。

1. 辞書を見ながら解く。
2. 採点をする。
3. もう一度辞書を見て途中式を確認する。(辞書の通りに解けているか。)

児童が辞書とにらめっこをしながら解くのが嫌になるころには、正しい解法が定着していることでしょう。何も見ないで自力で解くのはそれからでも遅くありません。「よく見る」習慣と「正しい解法」の両方をぜひとも身に着けてほしいものです。

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