2023-07-09

QED進学塾の小学5年生(Y)~今回の国語・算数

QED進学塾の小学5年生のYくんの今回の国語・算数です。

【国語】
今回Yくんは、今学校で習っている漢字を学習しました。
Yくんの通う学校では、漢字の宿題が大量に出題されます。
そして、そのことがYくんにとって大きな負担となっているようです。
だからなのでしょうか、今回Yくんは登塾すると直ぐに宿題を机上に出して漢字を書き始めました。

ものすごい集中力で漢字を書いていたYくんですが、10分くらいで疲れてきてしまいました。
Yくんの筆の進みが遅くなる分だけ、Yくんの意識は隣の中1生のEくんの授業へと向きます。
Eくんの授業で「三銃士」という単語が登場したとき、Yくんがそれに反応しました。
ちょうど「武士」の「士」を書いていたタイミングでした。

「異学年交流は、なぜかうまく行くことが多い。それは学習面でも心理面でも。」
これは、浦安の中学校の元教頭先生の言葉です。
同先生が「なぜか」と言っているように、理由はよく分からないけれども、経験則上それは正しいということなのでしょう。
そして、小学5年生のYくんと中学1年生のEくんとが机を並べて勉強している時間は、いつも「とてもうまく行く」時間です。
Yくんがにこにこしながら勉強しているのですから間違いありません。

【算数】
Yくんは、分数のたし算・ひき算を学習中です。
今回Yくんは「1問を徹底的に」勉強しました。
その1問とは、
1.最初に通分が必要で、
2.そののちに訳文も必要で、
3.最後に「1分の」(いちぶんの)、あるいは「/1」(わるいち)を整数に直す。
という、ステップ数の多い難問でした。

Yくんは、これに加えてさらに、
4.たし算の暗算のコツ
をも合わせて学びました。
頭から煙を出しながら(笑)

この1問を解き終えたYくんは、実に清々しい表情をしていました。
マラソンを完走したランナーのように、疲れと満足感とを同時に表現していました。

「ただひたすら計算量をこなす」ことも、計算力を向上させる有効な手段のひとつでしょう。
塾長は、このことを否定するわけではありません。
ですが、そんな修行僧のようなことを実行できる子が、いったいどれほどいるのでしょうか。
もしいたとしても、それを長期間持続できる子は極めてまれでしょう。

1.1問でもいいから、途中式のすべてを納得できるまで丁寧に解く。
2.類題を5問だけ解いてみる。
3.満点ならば合格。
これでいいのです。

とはいえ、なかなか正答率100%とは行かない子も多いです。
それを生徒が「悔しい」と思えばしめたもの。
その子は「もっと練習しよう。」と思って、演習量が自然と増えて行きます。
これが成績向上の近道です。
そうなるまでに時間がかかることもありますが、長い目で見ると結局は近道になっているのです。

塾長が生徒に大量の計算問題を宿題で押し付けたところで、生徒がそれをやってくる可能性は限りなく低いです。
もしやってきたとしても、無理やりやらされている勉強が長続きするわけもなく、短期間で終わってしまいます。
また、無理にやらされているだけの勉強は、頭に入りません。

急がば回れ。
生徒にとって無理のないところから始めて、生徒に欲が出てくるに連れて学習量が増え、その学習が「やらされている」勉強でなく「自ら進んでやる」勉強だから頭に入る。
その結果、学力と成績が向上する。
そうすれば、ますます意欲がわいてもっと勉強する。

この好循環は、塾長が宮崎に帰省する飛行機のようなものです。
乗るまでに時間がかかったとしても、結局早く目的地に着くのは空路です。
勉強の旅は長旅です。
これからYくんの勉強は小学校で2年間、中学入学から大学卒業まで10年間、計12年間も続きます。
ですから、今のうちに「飛行機の乗り方」を学んでおくことが最もお得なのです。

勉強という字は「勉め強いる」(つとめしいる)と書きます。
いやなことを無理やり頑張るという意味です。
ですが無理は長続きしません。
勉強が大変な中にも、如何に「楽しさ」を見出せるかが長続きのコツ、ひいては学力向上のコツであると塾長は考えます。

【授業後】
塾長は、Eくんのお迎えに来たお母さまと5分ほどお話をしました。
その間、Yくんは近くをにこにこしながら動き回っていました。
もし塾がYくんにとって嫌な場所ならば、一刻も早く立ち去ろうとするわけですから、Yくんは通塾に「楽しさ」を感じてくれているのではないかと、塾長は好意的に判断しました。
楽しく通塾して、家に帰っても毎日の家庭学習(大量の宿題ではない)を頑張って、それで学力が伸びない道理がありません。
塾に来る日も来ない日も勉強を頑張って行きましょう。

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