2023-07-08

QED進学塾の中学1年生(E)~今回の英語と次回の数学(2/2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

【英語】
beV=第2文型SVC。Cが「ないとき」第1文型SV。
一般V=第3文型SVO。Oが「ないとき」第1文型SV。

Eくんは、前回授業で習った上記の2行を家庭学習で覚えてから登塾してきました。
しかも、どんな場合に「ないとき」となるのか、その判別方法までも理解していました。
本当によく頑張っています。

英語の授業の前日に、塾長は市役所に行ってきました。
そのとき、案内板の地図に「You are here.」と記されているのを発見しました。
直訳すると「あなたはここにいます。」
意訳すると「現在地。」

早速塾長は、この文を英語の授業の例文に用いました。
第2文型SVCでは、C=Sの関係が成り立ちます。
たとえば、He is Tom.ならば 、Tom=Heです。

ところが、前述の例文では、here=Youではありません。
つまり、C=Sの関係が成り立たないのです。
そもそも、Cは存在しないのです。
よって、同例文は第1文型SVです。

beVは「です」「ある」「いる」「なる」。
beVは第2文型SVC(8割)
ただし、「ある」「いる」のときのみ第1文型SV(2割)
Eくんは、以上のように整理してbeVを理解することができました。

【数学】
Eくんの通う学校では、方程式の解法を履修開始したばかりです。
そして、Eくんは早速家庭学習で『定期テスト対策ワーク (栄光ワーク) 』の方程式の問題を解き、それを塾長に見せてくれました。

そこで、塾長は、当初予定していたテスト反省を後回しにして、今が旬の「方程式」の授業を行いました。

【例題】2x-1=7
等式の両辺に同じ数をたしても等式は成り立つ。
よって、両辺に1をたして、
2x-1+1=7+1
2x=8

等式の両辺を同じ数で割っても等式は成り立つ。
よって、両辺を2で割って、
x=4
【例題終わり】

上記の【例題】を見て分かるように、Eくんの学校ではまだ「移項」を教えていません。
等式の性質とその使い方とを習ったばかりの段階で、基礎中の基礎を学習中です。
塾長は、そのまた基本の「等式とは何か」から授業しました。

Eくんは、数学の副教材として『計算の級別トレーニング 』を持っています。
同書で「方程式」は8級で、その前の「文字式の計算」は9級です。
同書の9級にも8級にも、最も難しい部類の問題には、分数と小数の入り混じった問題が用意されています。

このような難しい問題を解く際にこそ、基礎工事の堅牢さがものを言うのです。
Eくんが9級の学習で前述の「等式とは何か」という基礎の基礎を学んだことは、厳密には「等式でない」はずの8級の問題を解くのにも大活躍してくれます。
つまり、基礎・基本を徹底して学ぶことは、学んだことの応用範囲を広げてくれるのです。

幸いなことに、Eくんは地に足の着いた勉強ができています。
Eくんは、根源に立ち返った勉強をすることが得意です。
習ったことをただコピーするのではなく、「そもそも何が言いたいのか。」を考えることができる子なのです。

理屈を理解できるEくんが、その理にかなった「解法の手順」を身に着ければ鬼に金棒です。
塾長は、Eくんが計算問題を間違えてしまう原因が、「解法の手順」を正しく踏めていないことと、手順は正しくても「途中式の省略」をしてしまうことと、この2つにあると見ています。

ということは、Eくんが正しい手順を踏むことと、その手順を紙に書くことと、この2つの習慣を定着化させるだけで、計算問題の得点は飛躍的に向上します。
Eくんの目指す道は明確です。
その道を真っ直ぐに歩いて行きましょう。

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