2023-07-18

QED進学塾の中学1年生(E)~夏期講習会の予定(続編)

QED日誌の7月15日の記事の続編です。

同日の記事に塾長は、Eくんが原子の周期表を覚えている最中である旨を書き記しました。
今ちょうど高校2年生のSくんが「化学基礎」と「化学」を先週から履修開始したばかりというジャストミートのタイミングですので、今週中に塾長は時間割の調整をします。
それは、EくんとSくんが机を並べて勉強する時間を作るための調整です。
少なくとも週に1日、できることならば週に2日、両名が同席する時間割を組みたいところです。
中1生と高2生とでは4学年も離れています。
しかしながら、両名が同じ時間に勉強することのメリットはことのほか大きいと塾長は考えています。

門前の小僧、習わぬ経を読む。
Eくんにとっては、両名が同席する授業が「習わぬ経」を知らず知らずのうちに習得してしまう絶好機となるでしょう。
たとえば、Eくんが先週勉強したばかりの空気。
空気5Lを窒素が4Lと酸素が1Lの混合気体であると考えます。
塾長は、Eくんに空気の平均分子量の計算を教えます。
その解法のひとつとして、高2数学で習う「内分点の公式」も教えます。
もちろん、中1のEくんに高2の数学をそのまま教えて理解できるはずもありませんから、塾長は「内分点の公式」を小学校の算数のレベルまで落とし込んで授業解説します。
これならば、Eくんが同問題を無理なく解くことができます。
Eくんは、小6の算数の復習と、今まさに学校で習っている空気の学習と、高1の「化学基礎」の分子量の計算の予習と、高2の数学の「内分点」の予習と、この4つを同時に学びます。

一方、Sくんは、自分が今高校で習っている数学や化学の問題が、実は非常に基礎的な知識で(最も学年が低いものでは小6の算数で)説明ができることを知り、これまで難しく見えていたものが一気に易しく見えてきて、視界がくっきりと明るくかつ視野も広くなることでしょう。
化学の計算問題には、公式がたくさん登場します。
しかしながら、塾長はそれらの公式の9割を教えていません。

試験問題で与えられている数値を、試験前に覚えた公式に代入して解く、常日頃からそんな勉強法をしている高校生のなんと多いことか。
試験問題の作成者は、そのことを良く知っていて、ただ丸暗記した公式に数値代入しただけでは解けない問題を狙って出題してきます。
ただひたすらに公式を覚える勉強を繰り返している生徒は、そんな出題者の罠に自ら嵌りに行っているようなものです。

公式に頼らず、原理原則を知って問題を解くこと、その道具として易しい中学数学や小学算数を用いて解くこと、これが化学の計算問題の最短・最速にして最も確実な解法であることを、塾長は両名に教えるつもりです。
つまり、塾長が「中1のEくんにも分かるように」組み立てる授業は、Sくんにとっても「目から鱗」の授業となることでしょう。

さて、『QED日誌』のこの記事のタイトルに『夏期講習会』とありますが、塾長は2学期以降も同様の学習を続けたいと考えています。
塾長は、短期集中学習が悪いとは言いませんが、やはり「継続は力なり」が学習の基本だと思うからです。

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