2023-07-13

QED進学塾の高校2年生(S)~大学入試問題に挑戦

QED進学塾の高校2年生のSくんは、今週の日曜日に英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会の準2級の2次試験(面接試験)を受験したばかりです。
もちろん塾長は合格を期待していますが、Sくんは「落ちたかもしれない。」と弱気です。
果報は寝て待て。
今からじたばたしても試験結果は変わりませんから、静かに吉報を待ちたいところです。

先週までは塾の授業時間のすべてを英検対策に投入してきましたが、今週からSくんはどうしたいのか塾長が訪ねたところ、Sくんは即答で理科と答えました。
どうやら最初からそのつもりで登塾してきた様子です。

現在Sくんは学校で「化学」を履修中です。
高2で「化学」を学ぶには、高1で「化学基礎」を履修済みであることが条件です。
Sくんは「化学」の授業について行けなくて困っているそうです。
そして、その原因が「化学基礎」の学習が不十分なことにあると、Sくんは自己分析しています。
さらに、Sくんは苦手克服のために「化学基礎」と「化学」の問題集が欲しいと言いました。
そこで、塾長は教室の蔵書の中から『高校新演習 スタンダード 化学基礎』をSくんに見せました。
Sくんは同書を気に入ったようで、早速塾長は同書と『高校新演習 スタンダード 化学』との計2冊を発注しました。
この2冊が塾に到着するのは、来週のSくんの授業日に十分間に合います。

さて、今回Sくんは『高校新演習 スタンダード 化学基礎』のP92の問題2の「入試問題演習」を学習しました。
塾長は、同問題が酸化還元反応を学ぶのに最適な良問であると判断して、Sくんの同書の履修開始の第1問目にこれを選んだのです。
Sくんは、たった1問の大学入試問題を2時間の授業時間を全投入して学習しました。
大学入試問題の中には、基礎・基本の知識・技能を複数組み合わせることによって解ける問題があり、そのような問題は一般に「良問」と言われます。
今回Sくんは、1問の「良問」から非常にたくさんの(2時間分の)基礎知識を学ぶことができたのです。

2H2O+2K → 2KOH+H2
(水+カリウム→水酸化カリウム+水素)

大学入試問題は、上記の「水」が酸化剤か還元剤かを問う問題でした。
それなのに、塾長は「水」には目もくれず、「カリウム」に注目することで、この問題を30秒で解く解法を教えました。

1.最短で30秒。
2.これ以上ないほどに基礎から詳しく学べば2時間。
両者の時間は、240倍も違います。

塾長は、Sくんがこの1.2.の両方の勉強をしてほしいと考えています。
なぜならば、基礎知識も受験技術もその両方を学んでほしいと思うからです。
それは、スポーツの強豪校と言われる学校が、基本練習と対外試合の両方とも手を抜かないのと同様です。

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