2023-07-16

QED進学塾の小学5年生(Y)~今回の国語・算数

QED進学塾の小学5年生のYくんの今回の国語・算数です。

【国語】
いつも大量の漢字の宿題を抱えているYくんは、塾に来ると直ぐに漢字ドリルの勉強を始めます。
Yくんの「少しでも片付けなくちゃ。」という気持ちが塾長に伝わってくるほど、Yくんは高い集中力を保ったままハイペースで漢字を書き続けます。
そのペースが鈍化し始めたころを狙って、塾長は「休憩にしようか。」と声を掛けます。
休憩後、塾長はYくんが勉強した漢字を教材にして授業をします。
Yくんは、その漢字を使った熟語で漢字ドリルに掲載されているものをもっと詳細に学習したり、掲載されていないもので頻出の熟語を別途学習したり、そうすることで文字力(漢字)と語彙力(語句)とを同時に鍛えるのです。
国語や英語はYくんの好きな教科ということもあり、学習内容の吸収力が素晴らしいです。
文字力と語彙力は国語学習の両輪で、どちらも欠くことができません。
Yくんが漢字・語句を継続的に学習して、国語力を伸長させ続けてくれることを、塾長は期待しています。

【算数】
今回Yくんは、分数のたし算・ひき算の計算問題を1問だけ解きました。
分子・分母・通分・約分・真分数・仮分数・帯分数・分数の分解・約数と倍数など、非常に多くの用語とその意味・活用法を、Yくんはひとつひとつ丁寧に学びました。
そのため、たった1問の計算にノート6ページを費やしました。
これでいいのです。
用語を理解していれば、学校の先生の授業を聞いて何を説明されているのかよく分かります。
用語を知っていれば、解放の手順を組み立てることができます。
たとえば、「これは分母の異なる分数のたし算だから、まずは『通分』しよう。」「分数のかけ算だから、約分が先で掛け算は後回し。」など、解き方の道筋を「言語」で考えることができるのです。
実際、Yくんは「言葉」が出てこなくて、どうやって解き進めればよいのか分からなくなってしまうことが多々あります。
そこを補強するだけで、Yくんの計算力が飛躍的に向上することは間違いありません。
というわけで、今回の宿題は「今回の授業と同じ問題を自力で説明できるように練習してくること。」です。
毎日家庭学習して「説明の達人」になってくださいね。

ところで、今回授業で塾長がどうしても気になったことがあります。
それは、Yくんが19を約分しようとして考え込んでいたこと。
19は素数なので約分のしようがないのですが、塾長の懸念は「Yくんが素数を知らないこと」ではありません。
それよりも「Yくんが19を『九九にない数』と認識していないこと」が問題なのです。
塾長のお手製の『九九カード』は、逆引き(カードの表の「24」を見て、裏の「さんぱにじゅうし」「はっさんにじゅうし」「しろくにじゅうし」「ろくしにじゅうし」が言えること)を目標に作られたものです。
この訓練を積んだ児童・生徒は「九九にある数」に敏感になります。
裏を返せば、「九九にない数」にも気づきやすくなるということです。

「九九カード」は、児童・生徒が毎日家庭学習することを前提に作成されています。
もしYくんがそうできていないのであれば、
1.夏休み中ずっと「九九カード」を塾に持参してもらって、
2.Yくんがその使い方・練習のし方を詳しく学び、
3.Yくんの毎日の家庭学習に「九九カード」をレギュラー化する。
この作戦で行きたいと塾長は考えています。
「この夏休みに『九九カード』の達人になった!」
そんな成功体験は、必ずYくんの財産になります。
充実した夏にして行きましょう。

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