2023-07-05

QED進学塾の高校2年生(S)~英検準2級の2次試験(面接試験)に向けて

QED進学塾の高校2年生のSくんは、英検準2級の1次試験(筆記試験)に見事合格を果たし、今度の日曜日=7月9日の2次試験(面接試験)に向けて鋭意学習中です。
先週は、2次試験の冒頭の本文の黙読の段階で、英文の内容把握をする実戦演習(過去問演習)を行いました。
今週は、その次の段階の「聞く」「話す」を演習する予定だったのですが・・・・・
残念ながら、Sくんの体調不良のためにその対策授業ができなくなってしまいました。
きっと、Sくんは自宅でこの『QED日誌』を読んでいるに違いありません。
そこで、塾長は、面接試験の対策についてここに書き記します。

受験生が知っている単語なのに、その聞き取りができていない、そんなことが面接試験では多発する傾向があります。
その主因となるものを、3つ挙げて行きます。

1.tの弾音化。
米語(米国英語・アメリカ英語)では、[t]が[l]または[d]と発音されることがあります。
たとえばレストランで「water」(水)が欲しいときに、「ウオーター」と言っても通じず、「ワラ」と言えば一発で通じたりします。
これは、[t]が[l]に弾音化する一例です。

英検は「英語」検定ですから、本来ならば純粋な英語(英国英語・イギリス英語)であるべきなのですが、現実的にはイギリス人よりもアメリカ人の面接官が多いのが実情です。
たとえ面接官がアメリカ人であっても、美しいイギリス英語で話そうと努力してくれることが多いと聞きますが、「つい」アメリカ英語が出てしまうこともあるでしょう。
その対策として、弾音化に対する知識と慣れが必要なのです。

2.サイレント・音の欠落。
英語には、発音しない文字があります。
これを「サイレント」と言います。
たとえば、「hour」(時間)の「h」は発音されないので「アワー」です。
まあこれは特段問題ないでしょう。
ところが、「him」(彼を・彼に)の「h」は通常発音されるのに、ときとして発音されない(音の欠落)ことがあるのです。
とある大学受験予備校のTVコマーシャルで「ask him」を「アスキム」と発音する例が紹介されていますが、これがまさに「h」の音の欠落です。
また、これは英米どちらの英語でも起こり得ます。
ここも知識と慣れが必要でしょう。

3.「th」が「(ず)」ではなく「d」に。
「th」の発音は、上の歯と下の歯との間に舌を軽く挟んで、その隙間から息を出しながら発音します。
この発音は日本語にはないものなので、塾長はわざわざ「ひらがな」で板書しています。
「th」の有声音を「ず」で、無声音を「す」で、それぞれ表記して「ス」や「ズ」と区別しているわけです。
ですが、これも一筋縄ではいきません。
たとえば、「this」は本来「ずィス」ですが、これが「ディス」に聞こえることも多いのです。
やはり知識と慣れ。

1.2.3.とも、まずは知識として頭に入れ、そのつもりで実際の音源を聞くことで、自然と慣れて行きます。
何も知らずに聞き流していてはいけないのです。

Sくんがこの『QED日誌』を読んで、自宅で2次試験対策ができますように。
そして、無事に合格を果たせますように。
塾長は今それを切に願っています。

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