2013-03-17

Q.E.D.進学塾の小学3年生~英単語の学習法

Q.E.D.進学塾の小学3年生のMくんはアルファベット全26文字のテストの完全合格目前です。次なる目標は英単語を覚えることです。早ければ今週から、遅くとも来週には英単語の学習を開始する予定です。

ある高校の英語の先生が1年生に課題を出しました。
【課題】11日後に単語テストをします。次の100個の英単語を覚えてきてください。

生徒は10日間で100個の単語を覚えなければなりません。単純計算で1日あたり10個ずつです。
【生徒A】できてもできなくても、とにかく毎日100個の単語を書く。
100個×1回=100個。
【生徒B】1日10個の単語を毎日10回ずつ書く。
10個×10回=100個。

1日の勉強量も10日間トータルの勉強量も、A・Bに差異はありません。しかし11日目の朝の単語テストの成績が良かったのは生徒Aでした。
100×1=100(生徒A)は英語ができる子の勉強法、10×10=100(生徒B)は英語ができない子の勉強法です。
しかし、生徒Aの「とにかく単語数をこなす」勉強法は英語の基礎がしっかり固まっているからこそできる方法です。これが英語の初歩を学ぶ子に適しているとは言えないのです。

Mくんはまさにこれから英語を学び始めます。1日1単語ずつをていねいに覚えていきます。
【1日目=dog】 d「ドゥ」+o「オ」+g「グ」=dog「ドッグ」
Mくんが今までに覚えたフォニックスを1文字ずつたし算していくだけで読むことができる単語です。

【n日目=orange】 or「オー」+r「ゥル」+a「エ」+n「ン」+g「ヂ」+e「サイレント」=orange「オーレンヂ」
1.or「オー」は2文字セット。
2.rは2回活躍する。(重ね読み)
3.a「エ」は既に習ったa「ェア」とは異なる発音。
4.g「ヂ」も既に習ったg「グ」とは異なる発音。
5.e「サイレント」は初登場。

初めはdogのように難易度の低いものから学習し、慣れてきたらorangeのように読みづらい単語へと難易度を上げて行きます。ただ単に英単語をそのまま覚えるだけの学習にとどまらず、どの部分をどう発音しているのか詳細に学習していきます。これには多くの時間を要します。しかし英単語の成り立ち・仕組みを理解することの効果は、今後英語学習が進むほどにその大きさを増してきます。現在中2ながらも高校英語を学習中のMちゃんは、知らない単語disablityをdis「ない」+able「できる」+ty「名詞」の3つに分解して概ね意味を理解できたことがあります。1つ1つの単語を詳しく学ぶのは、このような単語を見る目を育てるためなのです。

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