2012-07-06

Q.E.D.進学塾の小学4年生~進取の気象に富む子

Q.E.D.進学塾の小学4年生のAちゃんは2学年上級生の6年生の授業に興味津々です。高い集中力で熱心に授業を聞いているのです。しかもその内容を理解してしまうのですから驚きです。『門前の小僧、習わぬ経を読む。』と言います。無意味記憶(諳んじる・丸暗記する)の究極の形で、それができるだけでも十分にすごいことです。

しかし小僧さんはお経の意味までは理解していません。一方、Aちゃんは有意味記憶ができているのです。Aちゃんは優秀な小僧さんの更に一歩先を行っていることになりますが、その一歩の歩幅が非常に大きいのです。

しかもAちゃんは理解したことを活用しようとする意欲に溢れています。そのため活用力すなわち応用力が身に着きやすいのです。これほどまでに進取の気象に富む子はそうそういません。このAちゃんの特長をフル活用したいものです。

そのためには詰め込み過ぎないことが肝要です。今は多くの問題量をこなすことによって定着化を図るよりも、一問を深く学ぶべき時期だと考えています。私立中学受験用のテキストを学習し始めてからまだ日の浅いAちゃんです。その時間数に比例するように、蓄積された知識も習得した技能も僅少なのですから。

本日の算数の問題も少数精鋭でした。復習問題が1問と新問題が1問の計2問です。しかし内容は濃密でした。単位の変換、10のn乗のかけ算による小数点の移動法、逆算における約分の技能・・・・・・数多くのことを学習しました。

そして今日からAちゃんはテキストを自宅に持ち帰るようになりました。塾で学習したことを自宅で復習して定着させるためです。塾での集中力が抜群のAちゃんに自宅学習が加われば鬼に金棒です。

しかし気懸りなことが一つあります。Aちゃんが過負荷になってしまうことです。過負荷は学習意欲を減退させます。常態化している学校の宿題の多さと、塾の復習との板挟みでAちゃんが苦しむことだけは回避したいものです。Aちゃんの学習量の総体に細心の注意を払わなければなりません。

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