2012-07-10

Q.E.D.進学塾の公立中学1年生~英語を初めから丁寧に

Q.E.D.進学塾の公立中学1年生の1学期期末試験の答案が返却されました。早速生徒がそれを持参してくれました。答案だけでなく学年平均点・クラス平均点・男女別平均点を詳細にメモした付箋紙も持参してくれました。中学1年生にしてここまできちんと報告できるのは大変立派だと思います。

「覚えるべきことが覚えられていない。」ことが答案を見てありありと分かりました。これは5教科に共通して言えることです。

「国語は漢字を、英語は単語を、理科・社会は一問一答を覚えなさい。」
「本当に覚えられたかどうか確かめるために必ず自己診断テストをしなさい。」
塾長はこのように指導してきました。
そして生徒はそれを忠実に守りました。

しかし結果がついてきていませんでした。
特に不出来だった漢字について尋ねました。
塾長「自分でテストしてみた?」
生徒「うん。」
塾長「100点になるまでやった?」
生徒「・・・・・」
原因が分かりました。

同じ轍を踏まないための対策として、自己診断テストを「人の目の前で」行うこととします。それを塾で行うのか、保護者さまの前で行うのかは生徒自身の選択に任せたいと思います。

「いついつまでに、これこれを覚えてきなさい。」というやり方もありますが・・・
これでは生徒の負担が大きすぎて長続きがしません。
そこで生徒が「自分はこれを覚えた。」と自信のあるものからテストしたいと考えています。


今日の英語は普段学習している『みるみるわかるステップ式英語-中1』をお休みにしました。生徒が持参した学校教材で英単語を学習することに差し替えたのです。生徒はひたすら書くことで単語を覚えこもうとしていました。

しかし「書く」ことよりまず「読む」ことが先なのです。読むことが不十分なまま書こうとしてもなかなかできるものではありません。

「最後がeで終わる単語は、最後のeを発音しないで、ひとつ前の母音をアルファベット読みする。」
「eaはイー、ouはアウ、phはフ、・・・・のように2文字セットで発音する。」
単語を読む上での基礎となるこれらの法則について、ひとつひとつ丁寧に授業しました。

「ここまでやるのか。」と思われる方も多いことでしょう。しかし英語だけ突出して詳しく教えるのには理由があるのです。
(1)学校では教えてくれない。時間的にここまで教えてはいられない。
(2)生徒が英語の学習を始めてからまだ日が浅いため、自分なりの学習法を確立できていない。
(3)「基礎の基礎」を学ぶことで今後の学習に加速度がつく。

「英語を初めから丁寧に」 学んでいきたいものです。英語は数学と並んで積み上げの要求される教科なのですから。

さて、国語・理科・社会ですが、こちらは英語と違って小学校からずっと学習してきています。生徒なりのやりやすい方法なり、覚え方なりがある程度は確立されていることでしょう。それらを最大限に尊重したいと考えています。そこに加えて「自己診断テスト」です。

最後に数学です。覚えることの最も少ない教科です。最低限知っておかなければならないことはもちろんありますが、その絶対量が少ないのです。計算では「技能」が、図形では「活用力」が、関数ではその両方が要求されます。問題を解きながら力をつけていくよりありません。
(1)英語が軌道に乗り次第、(2)夏休みの初日、この(1)(2)のどちらか早い日が『アポロン数学』の学習に復帰する日です。

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