2022-09-29

QED進学塾の大学受験生(Y)~今回の入試過去問(現代国語)

QED進学塾の大学受験生のYくんの今回の入試過去問(現代国語)です。

Yくんは、受験する大学・学部を3校に絞り込み、日々受験勉強に励んでいます。
Yくんの第1・第2・第3志望校が明確に決まっていれば、それぞれの大学の入試対策も立てやすくなるというものです。
入試対策の一つとして、決して外すことのできないのが入試過去問です。
今回Yくんは、第1志望校の昨年度の入試過去問(現代国語)を塾に持ち込みました。
そして、授業時間2時間の全てを同過去問の学習に充当しました。

Yくんの第1志望校の現代国語の入試過去問は特徴的です。
同過去問の中で最も配点の多い大問(設問数も文章の字数も最多の大問)の書き出しは『化学の教科書』で始まっています。
そして、同問の文章内容は、無機化学・有機化学・合成高分子化学(ポリマー)など化学の専門的な内容でした。
薬学部をはじめ理系学部の多い、同大学らしい出題でした。
今後もYくんの第1志望校の大学の現代国語の入試問題に、自然科学を題材にした文章が出題される可能性は大きいでしょう。
そのようなテーマの文章を数多く読み込んで、自然科学(特に化学・生物・生化学)の知識を蓄えるとともに、同ジャンル特有の文章構成にも慣れて行きたいところです。

翻って、文学史。
昨年は文学史の出題が5問(5人・5作品)ありました。
同問には、島崎藤村や室生犀星といった誰もが知る作家から、それほどには知名度のない作家まで、幅広く出題されていました。
たとえば、島崎藤村の作品にメジャーどころの『若菜集』『破戒』『夜明け前』ではなく、日本自然主義文学を代表する作品の一つと言える『家』を持ってくるあたりに、やや難しい問題を出題しようとする、大学側の意図が感じられます。

漢字・文法・文学史の問題は、即得点に結び付けやすい問題、つまりはぜひとも得点したい問題です。
特に文学史は、試験時間を消費することなく得点できるのでお得感満載です。
同大学の文学史の問題の難易度はやや高めですが、それでも文学史で点を取りに行くことは有効な入試対策と言えるでしょう。

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