2020-06-27

QED進学塾の小学5年生~最も身近な塩(エン)

QED進学塾の小学5年生の国語教材『アインストーンPrimary』に光合成と塩(エン)に関する文が登場しました。
本日のQED日誌は昨日の記事の続きです。

最も身近な塩(エン)は塩(しお)でしょう。
塾長が海水の話をすると児童の食いつきが抜群でした。
塾長は児童に「塩(しお)=食塩=塩化ナトリウム=塩化(-)ナトリウム(+)」と教えました。
正確には「塩化物イオンCl-」「ナトリウムイオンNa+」ですが、今の段階では上記のような表記で十分と思われます。

児童が海水に興味を示したので、その成分についても学習しました。
海水は96.6%が水であること。
つまり、水以外の物質が3.4%あること。
そのうち、2.65%が食塩であること。
よって、食塩以外の塩(エン)が0.75%あること。
(まだ授業で「塩(エン)」という言葉は使っていませんが。)

児童は「たったこれだけ(2.65%)で(海水は)あんなにしょっぱいんだ!」と驚いていました。
これは、児童が数値を単なる数字の羅列ではなく、実感を伴った量として捉えようとする習慣が身に着いている証拠です。
良い習慣です。
学習したことと実生活がリンクしてこそ、理解が深まったり、学習したことが忘れにくくなったりするというものです。

さて、海水が登場したついでに食塩水のお話です。

【問題】5%の食塩水Aと10%の食塩水Bを混ぜて(以下略)
このような濃度の異なる食塩水を混合する問題は中学入試の頻出問題です。

海水はあんなにしょっぱいのに、Aはその倍近くしょっぱい。
BはAのさらに倍。
児童はこのように考えるでしょう。

そして、導き出された結論は「海水もAもBも、どれもしょっぱくて飲めたもんじゃない。」です。
これでは、海水とAとBの差異を「実感を伴った量」として捉えることができません。

だから、塾長は「濃度の異なる食塩水を混合する問題」を教える前に「温度の異なる水を混合する問題」を教えるのです。

20℃の水A=冷たすぎて入れない。
80℃の熱湯B=入ったら焼け死んじゃうよ。
AとBを混ぜた40℃のお湯C=いい湯だな~♪

これならば、感覚的に分かりやすいでしょう。

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