2020-06-25

QED進学塾の小学5年生~「体積」の宿題(2)

QED進学塾の小学5年生は、学校で今「体積」を学習中です。

先にお知らせしておきたいことがあります。
QED日誌記事を昨日の未明(2時頃)に清書・加筆・修正しました。
本日記事の前に昨日記事をご一読いただければ幸いです。

それでは、昨日の続きです。

【1級・1問目】
たて35cm×よこ30cm×高さ40㎝の直方体の体積は何Lか。

【解答】
 3.5[10cm]×3[10cm]×4[10cm]
=(3.5×2)×(3×2)[L]
=7×6[L]
=42[L]

【解説】
10㎝の立方体が1Lなので、
10㎝を1単位として考えます。
35[cm]=3.5[10cm]です。

塾長がこの問題をわずか3秒の暗算で答えたので児童はびっくりしました。
児童「え?どうやって解いたの。」
塾長「ふふふ。本に載ってないすごいやり方。」
塾長「高度な解き方だから、頭で考えてもなかなか分からないかな。」
児童「そうなんだ・・・」
塾長「でも、さいころ4つ(1㎝の立方体と10㎝の立方体が2個ずつ)あれば、目で見て分かるよ。」
塾長「だから次の算数の時間には立方体を4つ準備しておいてね。」
児童「わかった。」

この問題を解いて見せた塾長の狙いは2つです。
一つは児童の知的好奇心を刺激すること、もうひとつは児童に授業前の準備(さいころ4つ)を促すことです。

1.さいころを何に使うかよく分からないけど、先生に言われたからとりあえず準備する。
2.さいころを何に使うかよく分からないけど、先生に叱られたから次は準備しなくちゃ。
3.先生にさいころを使ったすごい解法を教えてもらえるから、さいころを準備しよう。

先週の授業で塾長に「さいころを4つ用意しておいてね。」と言われて、それを聞いた児童の受け止め方は、上記の「1.」だったのでしょう。
だから児童はきれいさっぱり忘れてしまったのです。

今週の授業でさいころの準備を忘れた児童を塾長は叱りませんでした。
それは、塾長が児童に「1.」程度の弱い意識付けしかできていなかったことを反省したためです。
それでもあえて塾長が児童の準備忘れを厳しく咎めれば、児童は次回授業までに「2.」の気持ちで渋々さいころの準備を整えるでしょう。
塾長はそのような展開を嫌って児童を叱らなかったのです。

塾長の選択は「3.」でした。
次回授業でさいころが「すごい解き方」を理解するために大活躍してくれる、だから喜んで準備しよう、児童がこんな積極的な気持ちになってほしいと塾長は考えたのです。

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