2020-06-23

QED進学塾の小学5年生~『まるいち算』の第3問を再学習

QED進学塾の小学5年生は、昨日の算数の時間に『まるいち算』の第3問を再学習しました。

(あ)線分図4本で表す書き方。
1.題意通りの線分図2本(兄と弟の各1本ずつ)
2.題意よりも兄が100円多かった場合の線分図2本(兄と弟の各1本ずつ)

(い)線分図2本で表す書き方。
上記の「1.」と「2.」を重ねて書く。
ただし、「1.」と「2.」の区別がつくように、「2.」に該当する数字のみを□で囲む。

塾長は、児童の「図工が苦手」という発言をこれまで複数回耳にしています。
昨日も児童は「線分図を4本書くのは大変。」と言っていました。
そこで、塾長は上記の(い)書き方で児童に2本の線分図を書いてもらいました。
そのうえで、塾長が児童に(あ)と(い)ではどちらが好きか尋ねたところ、児童は少考して(あ)を選択しました。

(あ)のデメリットは線分の数が増えて作業量が増えること、逆にメリットは視覚的にすっきりすること。
児童はこれらを天秤にかけて「見やすさ」を取ったということです。
こうして、児童の気持ちは「線分図を4本書くのは大変。」から「4本書くのは大変だけど、そうする価値は十分にある。」へと変化しました。

気持ちの整理がつけば、あとは納得した方法で練習を重ねるのみです。
テキストの模範解答どおりでなくても構いません。
児童がやりやすいように書けばよいのです。

昨日の授業で児童は「○2を○1ずつに区切る仕切り線」を省略して図を書いていました。
これには何の問題もありません。
児童は、○1を3cmで、○2を6cmで、それぞれ図示していました。
つまり、児童は量的関係を把握したうえで正確な図を書けているのです。
しかも、その量的関係が「○1」「○2」のように数値化されて明示されているので、間違いを誘発する心配もないのです。

また、児童は「兄が○2よりも『100円』少ない」の「100円」をも省略した図を書きました。
これはいけません。
過不足が「100円」の1つだけでも、それが間違いのもととなる恐れがあります。
次回学習予定の【第4問】には過不足の数値が2つ登場しますから、間違える恐れはさらに跳ね上がります。

児童が自由に書いて何ら問題のないところは、好きなようにのびのびと書けばよいのです。
一方、好き勝手に書けば間違いの原因になりそうなところは型通りにきっちり書かねばなりません。
大切なのは自由と規律なのです。

最大限の自由度で気持ちよく。
最小限の規律性で失点なく。
これが理想形だと塾長は思うのです。

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