2015-11-06

Q.E.D.進学塾の中学1年生~2学期中間試験結果

Q.E.D.進学塾の中学1年生のKくんは、昨夜2学期中間試験の数学の問題・答案・解答を持って登塾して来ました。

塾長は、その試験結果を見て愕然としました。塾長の予想得点との乖離が余りにも大き過ぎたからです。

塾長は、Kくんの通う中学校の生徒を毎年見ています。そのため同中学校の定期試験の問題レベルがどれほどのものか知っています。

また、Kくんは、毎日2問ずつの宿題を決して怠りません。そして塾では毎週4時間の数学の授業を受講しています。

塾長は、宿題と授業とを通して、Kくんの数学の力を推し量ることができます。

つまり、Kくんが現在の学力を以って、同中学校の定期試験問題を解けば、およそ何点を得点することができるのか、塾長は予測を立てやすいのです。

にもかかわらず、Kくんの得点は塾長の予想を3割も下回っていました。これは、誤差の範囲を超えています。

塾長は、Kくんの数学の答案をつぶさに見ました。一部に書き方のおかしい点が見つかりましたが、概ねきちんとした答え方をしてありました。

次に、Kくんの問題用紙を見ると・・・

Kくんが狭いスペースに無理やり小さい字で、しかも途中式を省略しながら計算した痕跡が発見されました。

これでは正しい答えを導出できるはずがありません。

そこで塾長は、昨夜のKくんの授業予定を急きょ変更し、極めて実戦的な「テスト対策」を指導しました。

Kくんの数学の先生が作成する定期試験の問題用紙は、問題と問題の間隔が狭く、そのスペースで計算を済ますことは困難です。

しかしながら、解答用紙の裏面はまるまる白紙です。また、問題用紙の4分の1(裏面の右半分)には何も書かれていません。これらの広大なスペースを活用しない手はないのです。

それなのに、そのスペースは白いまま残されていて、Kくんがそこで計算をした形跡はありませんでした。

塾長「解答用紙のここを谷折りにしてごらん。そしたら計算スペースができるよね。しかも、計算結果が出る一行前までここで計算して、すぐ隣の解答欄に答えを書けば一行の無駄もないよね。」
Kくん「ほんとだ。」

【答案作成例】
問題用紙→『x=-3のとき、5x-7の式の値を求めよ。』
谷折りでできた計算スペース→「5(-3)-7=-15-7=-(15+7)。」
計算スペースのすぐ隣の解答欄→「-22。」
【作成例終わり】

答案を作成する際、時間と空間はトレードオフの関係にあります。空間の活用の上手い子は、計算時間を短縮できて、しかも正確性が向上するのです。

塾長「今日習ったばかりの『答案作成術』をおうちで練習しておいで。大問3と大問4の問題だけね。一日一問ずつでいいから。」
Kくん「はい。」
塾長「技を習ったら、練習で定着させること。サッカーと一緒ね。」
Kくん「練習してきます。」

サッカー部のKくんは、直ぐに合点がいったようです。素直な子は必ず伸びます。

Kくんが昨夜習ったばかりの技を使いこなし、2学期期末試験で数学の得点の大幅な上積みをしてくれることを、塾長は願ってやみません。

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