2015-05-28

Q.E.D.進学塾の小学5年生~単元間の相関・連携

Q.E.D.進学塾の小学5年生のFちゃんの通う学校では、昨日から算数の「比例」を学習開始しました。比例は昨年まで6年生の履修単元だったのですが、今年から比例のさわりの部分だけが5年生に下りてきたのです。

Fちゃんが現在学習している問題集での比例の扱いが、ほんの4ページだけということからも、「さわりを少しだけ」学習することが覗えます。

折しもFちゃんが別テキストの『文章題』で倍数算を学習している最中です。倍数算は比例と関連ある単元なので、比例をさわりだけの学習で済ませてしまうのは勿体ないと塾長は考えました。

塾長「比例の問題は明日から解こう。今日は授業だけね。」
Fちゃん「(問題集を)解かなくていいの?やった。」

Fちゃんが乗り気になったところで授業開始です。

Fちゃんはまず比例を表す文を、次に比例を表す式を「てんとうむし」で学習しました。てんとうむしとは、3つの数量の相関を円で表した図のことで、式を簡単に作ることができるのが特長です。

Fちゃんの反応はすこぶるよく、比例を文章でも数式でも表現することができるようになるまであっという間でした。

そこで塾長は一歩進めて、Fちゃんに比例と合わせ反比例も同様に学習してもらうことにしたのでした。

Fちゃんは私立中学校を受験予定です。受験算数のハイライトは比です。倍数算→比例→反比例→比、単元のつながりはこのようになっています。

Fちゃんが今学校で習っている「比例」の一歩でも二歩でも先まで、詳しく学んでほしいと塾長は考えているところです。

ただし無理は禁物です。Fちゃんがすんなりと理解できる範疇での発展学習にとどめておくべきです。Fちゃんがせっかく楽しく学んでいるところなのに、無理をさせ過ぎて比例に苦手意識を持たれてしまっては元も子もないのですから。

Fちゃんは明日から問題集で「相関する2つの数量」を学習開始します。ここで塾長は各問題にひとつ問題を付加します。「比例か比例でないか」を判別させる問題です。

Fちゃんが本格的に受験算数の問題を解き始めるのは、まだ半年以上も先のことです。しかし、そのための予備となる知識・技能を、今のうちから少しずつ身に着けて行ってほしいのです。

Fちゃんが受験を意識せず楽しく学んでいるうちに、いつの間にか受験のための「仕込み」がたくさんできている、これが塾長の意図しているところなのです。

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