2015-05-19

Q.E.D.進学塾の小学3年生~漢字の書き順

Q.E.D.進学塾の小学3年生のYちゃんは昨夜、お姉ちゃんのFちゃんよりも先に登塾して来ました。また昨日は、学校の宿題に漢字がたくさん出題されていました。そのためYちゃんが塾長とマンツーマンで漢字の勉強をする時間が生まれました。

マンツーマン授業では、塾長がYちゃんが漢字を書く一画一画をつぶさに見ることができました。

【問】
Yちゃんはこの字の書き順を間違えていました。Yちゃんは「もんがまえ」を半分書いたところで、「口」を書いてしまったのです。

塾長「構えを先に書くのよ。『門』は『もんがまえ』ね。」
Yちゃん「うん。」

【由】
この字もYちゃんが書き順を間違えた一字です。Yちゃんは長い「たてぼう」を最後に書きました。

塾長「枠ができたら直ぐ『たてぼう』を書くのよ。ただし、お鍋の底は最後に書いてね。」
Yちゃん「なるほど。」

『お鍋の底』とは「口」の底辺の「よこぼう」のことです。最後の「よこぼう」を除いて「口」が書けた時点で「枠」が完成したとみなすのです。

【甲】
塾長はこの字をYちゃんの発展学習の一字として教えました。

塾長「これは甲斐先生の『甲』なのね。『たてぼう』は最後に書くのよ。」
Yちゃん「どうして?」
塾長「『田』の最後の『よこぼう』、つまり『お鍋の底』が抜けているでしょう。底を突き抜ける『たてぼう』は最後なのよ。」
Yちゃん「分かった。」

1.かまえ(枠)を先に書く。
2.お鍋の底は最後に書く。
3.お鍋の底が抜けているとき、お鍋の底を貫く「たてぼう」はいちばん最後に書く。
優先順位は番号の大きいほうが強いのです。

昨夜の授業でYちゃんは、3つのルールとその優先順位を覚えました。

Yちゃんは週に1回、書道を習っています。書道では書き順を重要視します。書き順は文字を美しく書くためのものなのですから、それも当然と言えます。

楷書・行書・草書の三つの書体で書き順の異なる文字もありますが、基本となるのは楷書で、国語の試験でも漢検でも「書き順」といえば楷書の書き順なのです。

Yちゃんは習ったことを長く覚えています。そして習ったこと、覚えたことを積極的に活用しようとします。さらにはそれを応用して一歩先に進もうとする、進取の気象にも富んでいます。

塾長はYちゃんのこれらの性質を、素晴らしい才能であると捉えています。そして才能を生かしてYちゃんの学力を大きく伸ばしたいと常々考えています。

1.Yちゃんが正しい書き順を覚える。
2.Yちゃんが書道でそれを再確認し、定着化させる。
3.Yちゃんが無意識化でも正しい書き順で字を書ける。

この流れが塾長の思い描く、Yちゃんの漢字学習の理想形なのです。

塾長はYちゃんが今笑っている顔が見たいのです。そのために塾長はYちゃんの現在の生活習慣を十分考慮し、無理のない学習計画に沿って学力を伸ばして行きたいと思うのです。

そして将来もYちゃんの笑顔を見続けたいのです。そのためには学力、すなわちYちゃんが進路を自由に選択できるだけの学力を身に着けることが不可欠であると塾長は考えています。

書道であれ、学校の宿題であれ、塾長はYちゃんの学力を伸長する助けになるものは全て活用します。Yちゃんが大きく成長してくれることを願ってやまない塾長です。

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