Q.E.D.進学塾の小学3年生のYちゃんは、かけ算の筆算(2けた×1けた・繰り上がりあり)を現在学習中です。
【例題】89×7=623。
(1) 7×9=63
(2) 10の位に繰り上がりの6を書く。
(3) 1の位に3を書く。
(4) 7×8=56
(5) 56+6=62
答え 623。
昨日の算数の授業でYちゃんは(4)(5)に苦戦していました。
7の段が難しい上に、更に繰り上がりの6を足さなくてはならないので、頭が容量オーバーになってしまったのです。
そこでYちゃんは計算の工夫をしました。
いったん(4)の56を書きます。
この段階で563です。
その下の行に繰り上がりの6をもう一度書きます。・・・★
そして最後の行でたし算をして「623」の完成です。
この解き方では行数が2行増えますが、その2行を書くのに10秒とかからないので、ずっと考え込んでいるよりは速く解けるのです。
Yちゃん「H先生に習った解き方だよ。」
塾長「よく覚えていたね。素晴らしい。」
Yちゃんはこの解き方で3問を解きました。そして4問目には、★の一行を省略できると自分で気づいて、さらにスピードアップしました。
Yちゃんの高い能力ゆえ、塾長はそれに見合った高い要求をしてきました。Yちゃんに最短・最速の解法を教え、Yちゃんにその習得を期待することが多かったのです。
Yちゃんはやや回り道の解法であっても、手間を厭わず習得する粘り強さもあれば、習得したことを自分なりに工夫して改善する力もあります。塾長はそのことが昨日の授業でよく分かりました。
H先生がYちゃんを教えてくれたおかげで、Yちゃんの今後の指導の大きなヒントを得た塾長でした。
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