2013-01-10

Q.E.D.進学塾の恒例行事~入試直前の作文

Q.E.D.進学塾の塾生たちは、入試直前に作文を書くことが毎年恒例になっています。入試について自分が不安に思っていることを文章化するのです。今日から3日後の1月13日に作文の試験を受ける子にも明日、この作文を書いてもらいます。

不安材料を紙に書き出すことには、試験の得点を上昇させる効果があります。その効果はシカゴ大学の研究室が実験・検証しています。作文をしたグループと作文をしなかったグループの試験の得点に有意差が認められたのです。効果が科学的に立証されているので、塾長は塾生に安心して作文の記述を勧めることができるのです。

この作文の意義は、受験生が抱えている不安材料を、紙に書くことで出力させる点にあります。人に見せるための文章を書くことが目的ではないのです。そのためきれいに文章化する必要性はなく、箇条書きでも差し支えありません。

1. 朝寝坊しないだろうか。
2. 試験時間は足りるだろうか。
3. 忘れ物をしないだろうか。
4. 帰りに気が抜けて事故に会わないだろうか。

このように、どんな些細なことでも思いつく限りの材料をできるだけ多く書き出してみるのです。

受験生の中には、人に見せたくない弱みを自覚している子もいます。そこで、塾長は作文の書き方に一工夫を加えました。作文を2つに分けて書いてもらうのです。人に見せてもよい作文用紙と、誰にも見せない作文用紙の2種類です。

試験前の準備や試験場への往復の交通については、保護者さまの支援を受けられることなので、
「見せる作文用紙」に書くのが適切でしょう。人には隠しておきたい弱みは当然「見せない作文用紙」に書きます。

受験生には心技体ともベストな状態で受験をしてほしいものです。その「心」を整えるために、真剣に作文に取り組んでほしいと考えています。

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