2022-08-28

QED進学塾の中学1年生(U)~今回の数学

QED進学塾の中学1年生のUくんの今回の数学です。

Uくんは、夏休みの学校の宿題の数学のプリントを提出し、そのプリントが学校の先生の検印が押されて戻ってきました。
そして、Uくんは、返却されたプリントを塾に持参しました。
その目的は、同プリントでUくんが解けなかった文章題に再挑戦するためでした。
Uくんは、文章題の全問を全て解き切りました。
大変よく頑張りました。

その中の1問にこんな問題がありました。
太郎君が間違って計算した結果をもとに、正しい計算結果を導出しなさい、という問題でした。
同問題の模範解答の行数は10行で、計算量が多く解くのに手間がかかりそうでした。

Uくんは、この問題をわずか3行で、しかも3行とも6文字程度の短さで、あっという間に解いてしまう解法を習得しました。
Uくんが、このような洗練された解法を学んだことには、十分価値があります。

さらに、Uくんが数学に対する取り組み方を学んだことには、それ以上の価値があります。

同問題をわずか3行で解くには、柔らかい頭で発想の転換をする必要がありました。
この問題を通してUくんは、考え方ひとつで驚くほど簡単に解けてしまう問題が、数学には存在するのだということを知ったのです。

このようなインパクトのある体験をした子は、数学の問題を見た瞬間にがつがつ計算を始めるのではなく、一旦問題を俯瞰で眺めて「何か上手い解き方はないか?」と考えるようになります。
その習慣こそが、子どもの数学的思考力を伸長させるのです。

計算力と思考力は数学の両輪です。
そのどちらが欠けてもいけません。

『計算の級別トレーニング』の最低1問以上を毎日解いて計算力を養い、適宜に文章題を解いて思考力を育てる、このようにしてUくんの数学の学力を伸長させ続けて行きたいと、塾長は常々思うのです。

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