QED進学塾の高校受験生の夏の学習テーマ(数学編)です。
塾長は、昨日のQED日誌の記事に「夏は受験の天王山」と書きました。
受験生の中には、この夏が必死に勉強しなければならない時期であることは分かっていても、何からどう手を付けていいのか困っている子もいることでしょう。
結論から言うと「英数をやれ。」です。
それはなぜか。
たとえば国語ならば、小学6年生で履修する漢字に難があっても、中学履修漢字の勉強をすることはできます。
理科なら、中1履修単元の「密度」や「圧力」が分からなくても、中2履修単元の「電気回路」を勉強できます。
社会科の歴史ならば、奈良時代がちんぷんかんぷんだったとしても、明治時代の勉強をするのに支障ありません。
つまり、国語・理科・社会科の3教科は、「ある単元ができていなくても、次の単元の勉強ができる。」という特長があるのです。
ところが、英数はそういうわけにはいきません。
英語の「be動詞の現在形(am,is,are)」をよく分かっていない子が、「be動詞の過去形(was,were)」を勉強したらもっと分からないでしょう。
数学の「方程式」を解けない子が、「連立方程式」を勉強しても解ける道理がありません。
つまり、英語・数学の2教科は、「ある単元ができていなければ、次の単元へは進めない。」教科なのです。
ということは、夏休みに英数の既習事項の復習ができていない子は、2学期以降の英数の新出事項がもっと分からなくなってしまいます。
そのような悲劇を避けるために、塾長は受験生に「英数をやれ。」と言うのです。
埼玉県立高校入試対策の受験勉強において、もっとも勉強しやすい教科は数学です。
なぜなら、数学大問1の(1)から(7)までは、毎年出る問題が決まっていて、しかもその出題される順番まで毎年同じだからです。
まずは、この7問の計算問題が解けることをこの夏の目標に設定しましょう。
この7問は出題順が決まっていますが、その順番は中学校での履修順とは異なります。
ですから、7問の計算問題を効率的に学習するには、
1.7問を学校で習った順番に並べ替える。
2.埼玉県立高校入試過去問の7問を解く。
3.2.で解けなかった問題を1.の順番の古いものから順に練習する。
このような手順を踏むのがよいでしょう。
この7問を学習するのに適した、塾長のお薦めの教材は『計算の級別トレーニング』と『埼玉県 予想問題 数学大問1』の2冊です。
ただし、これらの2冊は塾専用教材なので市販はされていません。
「2冊を塾専用教材の出版社に注文してから手元に届くまで待てない。」という人は、今日書店に行って市販の計算ドリルを買い求めましょう。
善は急げです。
受験生には、1日たりとも時間を無駄にする余裕はないのですから。
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