2020-08-22

QED進学塾の高校受験生~毎日5教科を自宅でテスト(2)

QED進学塾の高校受験生の家庭学習についての記事です。
昨日のQED日誌の続編です。

「自分はこんなに勉強しているのにどうして成績が上がらないんだろう。」
こう嘆く受験生は多いものです。
どうしてでしょうか。
それは自他の勉強量によるものです。
自分が勉強しているのと同等に他者も勉強していれば成績は変わりません。
自分が勉強している以上に他者が勉強していれば成績は下がります。
成績は、もっと分かりやすく言えば偏差値は相対的なものであり、他者との比較による自己の学力の現在地を指し示すものだからです。
ですから、勉強しているのに成績が伸びないと感じている子は、他者は自分以上に勉強していると思わなくてはなりません。

「自分は毎日10時間勉強しているのにどうして成績が上がらないんだろう。」
こう嘆く受験生もいます。
これは、先ほどの例とは異なり、勉強量の問題ではありません。
勉強の仕方に問題があると言わざるを得ません。

そんな受験生のノートはよく整理されています。
たとえば英作文のノートならば、左のページに日本文が、右のページに英文が、それぞれ対応するようにきれいにまとめられています。

「右のページの英文が書けるか、左のページを隠してテストしてごらん。」
塾長がこう言うと・・・・・・
その子の英作文の正答率は半分以下だったりします。
つまり、その子は書いたことで安心してしまっていて、覚えることができていないのです。

高校入試は、ノートも辞書も参考書も持ち込むことができない試験です。
それらの「何か書いてあるもの」を見ながら試験問題を解くことは許されません。
結局「自分の頭に書きこむ」しかないのです。
自分が覚えたものが入っている頭の引き出しから、試験問題を解くのに必要なものをいち早く探し出す能力が試される場所、それが試験場です。

このように考えると、受験勉強とはインプットとアウトプットの反復練習であると言えます。
インプットとは、頭の引き出しに入れること、すなわち「覚えること」です。
アウトプットとは、覚えたことを頭の引き出しから素早く「探し出すこと」です。

このインとアウトの訓練の場は、昨日のQED日誌に塾長が書いた「家庭で行う毎日のテスト」に他なりません。

英単語や漢字を繰り返し書くのは覚えるための「手段」に過ぎません。
「目的」はあくまでも英単語や漢字を「覚える」ことにあります。
そして、確実に覚えることができたかどうかを確認するには、自分でテストをして確かめるよりないのです。

勉強量とは、どれだけの時間を勉強に費やしたかではありません。
どれだけの量をノートに書いたかでもありません。
勉強量とは、「どれだけのことを覚えたか」と「その覚えたことを直ぐに引き出せるようになったか」の2つで決まるものなのです。
そして、その2つを一瞬で確認できるのが「テスト」なのです。

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