2009-01-14

定義・基礎の重要性

日付変わって昨日になりましたが
中学受験の入試過去問題集に次のような問題がありました。
【問】
水210gに食塩□gを加えたら12.5%の食塩水ができた。
【生徒の解答】
食塩=食塩水×濃度/100 より
□=(□+210)×12.5/100
∴□=(□+210)×1/8
ここで□=⑧とおくと
⑧=(⑧+210)×1/8
∴⑧=①+105/4
∴⑦=105/4
∴①=15/4
∴□=⑧=30・・・答え
立式はできていたのですが
途中の計算を間違えて答えに辿り着けませんでした。
塾長「どうしてこう解こうと思ったの?」
生徒「食塩を求めるから『食塩=』の公式を使うと思った」
なるほど考え方は極めて自然です。
しかし欲を言えば立式段階で□が2か所になったとき
「計算が大変そう→他の解法がないか?」
と考えてくれたらなおよかったと思います。
【別解】
 食塩:水
=12.5:87.5
=1:7
=□:210
∴□=210/7=30・・・答え
別解を思いつくためには
「a%の食塩水はa%の食塩と100-a%の水でできている」
という基礎事項がしっかり頭に入っていて
なおかついつでも引き出せる状態にあることが必要です。
10年以上昔に東工大の2次試験問題で
微分の定義式にたちかえるとスッキリ解ける問題が
出題されていたことを思い出しました。
定義・基礎の重要性を再認識させられる出来事でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿