2021-03-02

QED進学塾の小学5年生~昨日の国語・算数

QED進学塾の小学5年生の昨日の国語・算数です。

児童は国語を3冊の教材にて家庭学習してきました。
その3冊は『読解はかせ社会編』『太郎と花子』『語句1000』です。
昨日の国語の授業では上記3冊を学習しました。
特に『語句1000』は丁寧に学習しました。
今週の国語の授業時間を30分以内にする予定だった塾長ですが、その倍の60分を要してしまいました。
それでも時間を投入した価値は十分にありました。
1.漢字1文字1文字の意味を知る。
2.1.をたし算して熟語の意味を知る。
児童がこの2ステップの漢字・熟語の学習法を覚えたからです。
不=ない(する・しない)。
可=することができる。
欠=欠かす。
不可欠=欠かすことができない。=どうしても必要。
このような国語の学習法を児童が当たり前のように実行してくれることを、言い換えればこれが児童の学習の習慣として定着化してくれることを、塾長は期待しているのです。
さらに言うならば、児童が学校・塾・家庭のどの場所で勉強するときにも、またどの教科を学習するときにも、2ステップの考察をする癖を身に着けてくれれば理想的だと塾長は考えるのです。
ひとつひとつの文字や言葉の意味をどれだけ丁寧に勉強できるかが、国語力を大きく左右する要素の一つであることは間違いありません。
しかも、国語力はすべての教科の成績を押し上げる原動力となるのですから、漢字・語句の勉強にぜひ注力してほしいものです。

国語を1時間勉強したのち、10分間の休憩をはさんで算数を20分間勉強しました。
児童は『アインストーンPrimary』適性検査型問題の大問3を、テキストに掲載されていない解き方(平均の速さを利用した解き方)で解きました。
児童は「×10/19」という数字をいきなり線分図に書き込んでいました。
それだけ家庭学習で何度も復習をした証拠でしょう。
塾長は「よく勉強しているね。」と児童を褒めました。
そのうえで塾長は「数字を覚えるよりももっと大切なことがある。」と言いました。
1問1問で変わる数字を覚えることよりも、いろいろな問題に応用できる「考え方」を覚え、それを言語化して人に説明できるまでに理解することが大切という意味です。

線分図の目盛りには「『みはじ』の『は』(速さ)を選ぶ。」
これを知ることは大切ですが、それだけでは単なるパターン学習の域を超えません。
児童は口頭試問において「速さが速い人は、時間が短い『割に』道のりが遠くまで行ける。」と塾長に説明することができました。
ここからさらにもう一歩進めて、【「割に」と言えるものは「割合」であり「率」あり線分図の目盛りにとることができる。】
ここまで理解を深めれば、食塩水の問題を線分図で解くときの「目盛り」が重量パーセント濃度であることが、当然のこととして納得できるようになるのです。
「濃度が濃い食塩水は、全体の質量が小さい割に食塩の質量が大きい。」と言えるからです。

目の前の問題を解くだけなら「目盛りは速さでいいんだよね。」と覚えればよいでしょう。
しかし、せっかく苦労して習得した解法を「速さ」の問題のみにしか適用できないのは勿体ないことです。
解法の意味を深く知り、それを言語化して表現できる子は、ひとつの考え方・解き方を種々の問題に適用する力、すなわち活用力・応用力を身に着けることができます。
と同時に、ひとつの問題を様々な角度から見つめて複数の解法を見つけることもできます。
あとは、頭に浮かんだ複数の解法の中から「最も簡単に解けるもの」や「誘導問題の趣旨に沿ったもの」を選択すればよいのです。

児童が「理屈を説明できる。」子になってほしいと塾長は常々思うのです。
そのことを主眼に日々の学習を積み重ねて行けば、パターン学習の反復だけでは決して得られない「真の学力」「血肉となった知識・技能」を得ることができると、塾長は考えています。

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