QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第46回目です。
テーマは中3生の受験勉強について(8)。
英語の記事を書いていたのに、国語に脱線してしまいました。
脱線ついでにもう少し、国語と英語の相関について書きましょう。
塾長が数学の予備校講師だったとき、隣の机のO先生が面白い人でした。
東京理科大学大学院卒のO先生は、頭が切れて数学センス抜群でした。
ところが、O先生はときどき日本語がおかしいのです。
生まれも育ちも日本なのにです。
そんなO先生がある日、自らの大学受験での苦労話をしてくれました。
O先生「どうしても英語の点数が取れなくて、特に長文が読めなくて、『原仙』(英文解釈の定番問題集)を勉強したんだけどさっぱり分からなくてショックだった。」
「さらにショックだったのが、英文の全文和訳を読んだときで・・・・・・」
「日本語を読んでも意味が分からんのよ。」
「これは英文を読んでも分かる訳がないと思った。」
というわけでO先生は、和文を読む練習から始めたそうです。
この話は大事なことを教えてくれます。
母国語を超える外国語はない、ということです。
日本で生まれ、日本で育った日本人が、どんなに外国語を勉強したとしても、日本語以上にはなりません。
外国語を学ぶには、まず日本語のレベルを上げるのが先決なのです。
つまり、英文法を学ぶにはまず国文法から学ぶべきなのです。
国語の「主語・述語」を理解できていない生徒が、塾長に「主語の前にbe動詞・・・」と説明されたところで、十分な理解をできるはずがありません。
だから、塾長は中3生の英語の授業時間に、小学校の国語の「主語・述語」を教えたりするのです。
国文法の堅牢な土台の上に、英文法の知識を積み上げて行きたい、塾長はこのように考えています。
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