2018-10-16

QED進学塾の教育理念・授業方針~QED日誌に連載記事(92)

QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第92回目です。

テーマは中3生の受験勉強について(54)。

塾長が定義の重要性を再認識させられたのは、もう20年以上前のことでした。

f(x)=x2。
f'(X)=2x。
これは微分の公式を用いて一瞬で解くことができます。

では、その公式はどのようにして導かれたのか、それは微分の定義式に他なりません。

しかし、前述の微分をわざわざ定義式から計算する人はいないでしょう。
問題文に「定義に従って解け。」と書かれていない限りは。

20年以上前の東工大の2次試験問題に、正答率が10%しかない問題が出題されました。
それは、どんなに公式を駆使して解こうとしても解けなくて、微分の定義式に立ち返ると簡単に解ける問題でした。

複数の公式を組み合わせたり、あるいはもっとテクニカルな解法を用いたり、そうすることでいわゆる「難問」を解くことに慣れ切った受験生たちは、「定義に戻る」ことが思い浮かばなかったのでしょう。

正答率10%の問題は、まさにその盲点をつく問題だったのです。

塾長は、この問題とその正答率を見たとき、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。

塾長は、この問題のおかげで以前にも増して「定義」を大切にした授業を行うようになったのです。

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