Q.E.D.進学塾の小学6年生のFちゃんの塾の時間割は、
1.学校の宿題
2.受験勉強
の2本立てです。
今夜Fちゃんは、塾の算数の時間の冒頭に、算数の教科書の問題(図形の面積)を質問しました。
この問題の肝は、図形を上手に移動させると半円の面積に等しくなるところにあるのですが、Fちゃんは、どこをどう動かせばいいのか分からなかったのです。
図形の移動に気付くためのコツは、合同な図形を見つけること、この1点に尽きるのです。
そのことをFちゃんが納得してくれたのは、大きな収穫でした。
この考え方で解ける求積問題は、中学入試における頻出問題です。
1、【学校で習った計算方法】
10×10×3.14=314
314÷2=294(Fちゃんが計算間違い。)
2、【塾で教えた計算方法】(かけ算の前に約分。)
10×10×3.14/2
=50×3.14
=157(Fちゃんが正答。)
1、の計算では、わり算の筆算が必要になるため、Fちゃんはずいぶんと時間がかかってしまいました。その挙げ句に計算を間違えてしまい、踏んだり蹴ったりです。
一方、2、の計算では、Fちゃんは1、の半分の時間で計算し、かつ答えも合っていました。
塾長「かけ算した後にわり算するより、先に約分したほうがお得なことが分かったでしょ?」
Fちゃん「うん。」
最初は、1、に固執していたFちゃんでしたが、実際に1、2、両方の計算方法を試してみて、計算速度も正確性も2、が有利であることを実感できたのです。
論理の分かり易さでは1、が優れています。
学校で1、を教えた理由もその点にあるのでしょう。
しかしながら、Fちゃんは、1、の計算に2、の倍の時間がかかり、しかも計算結果が間違えているのが現実です。
つまり、Fちゃんにとって1、は、試験で使い物にならない解き方であることが明白です。
分かり易さに勝る解き方が、計算速度や正確性において劣る解法であることは多々あり、それは今日の問題に限ったことではないのです。
ぜひ実戦で「使える」解法を身に付けてほしいものです。
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