2016-04-13

Q.E.D.進学塾の小学6年生~算数の呪文

Q.E.D.進学塾の小学6年生のFちゃんは、中学入試総まとめ『フラッグ』を毎日学習しています。

【例題】
ある本を、1日目に全体の2/5、2日目に残りの1/4を読んだところ、あと27ページ残りました。この本は、全部で何ページありますか。

【問題集の解答】
(1-2/5)×(1-1/4)
=3/5×3/4
=9/20

27÷9/20=60

答え 60ページ

上記は、非の打ち所がない解法なのですが、小学生がこの考えかたを理解するのは大変で、かつ計算も間違えやすいのです。

そこで、塾長は、例年「分母の最小公倍数を○で囲んで、その○を全体とする。」と教えています。

前記の問題ならば、分母が5と4ですから、最小公倍数は20、20を丸で囲んだ「○20」を全体と置くのです。

しかしながら、これでも約半数の児童が途中で解き方を間違えてしまうのです。たとえば、分子の最小公倍数の2を全体としたり、○をつけるのを忘れたりするのです。

そこで、塾長は、今年から教え方に改良を加えることにしました。

「○全=□分の の最小公倍数。」

「まるぜん は しかくぶんの の 最小公倍数。」

このような「呪文」を最初に教えるのです。

これならば、前述のような「児童が間違えやすいポイント2つ」、すなわち最も危険なところを、両方同時に回避することができるでしょう。

採択した問題集が昨年と同じであっても、教え方まで同じということはありません。

毎年、教え方に少しずつ改良を加えて行くことが、この仕事の楽しみのひとつだと、塾長は感じています。

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