Q.E.D.進学塾の小学6年生のKくんは、公立中学校に進学予定です。
つまりKくんは中学入試とは無縁なのです。
円から、その円に内接する正方形を切り取ると、弓形が4つ残ります。
正方形と4つの弓形の面積比=1:0.57です。
これは受験算数で必要な知識なのですが、非受験のKくんが興味を示したので、どうして1:0.57であるのか、塾長は木曜日の授業で取り上げました。
塾長「3.14の半分はいくつでしょう?」
Kくん「1.57。」
塾長「えらい。よく覚えてたね。ここで何か気づかない?」
Kくん「1.57-1=0.57だ。」
塾長「ご名答。」
Kくんは「円周率の半分-1=0.57」であることに考えが及んだのです。
Kくんが中学校に進学し、数学で円周率をπとすることを学んだとき、「π/2-1」の式を木曜日の算数の授業で習ったのと同じ手法で導くことができるでしょう。
塾長が「児童・生徒が興味を示さないだろう。」と考えていた事項に、子どもが思いのほか食いつくことがあります。
そんなときこそ将来役に立つ学習をする好機なのです。
機を逃さず「学習の先行投資」をしたいものです。
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