QED進学塾の教育理念・授業方針についてQED日誌に連載記事を書きます。
今夜はその第103回目です。
テーマは中3生の受験勉強について(65)。
3.14×12=37.68。・・・・・・(1)
この計算を筆算しても答えは出ます。
でも折角「3.14×4=12.56」を覚えたのですから、
12.56×3=37.68。・・・・・・(2)
このように計算してほしいところです。
(1)(2)の計算は、たしかめ算に役立てることができます。
1回目の計算を(2)で行った生徒は、答案見直しの際に(1)をたしかめ算すればよいし、逆に1回目を(1)で計算した生徒は、(2)がたしかめ算になるのです。
つまり、式と答えを覚えている数字が増えれば、バリエーションが増えるということです。
同じ方法で再度解いてみて答案を見直すのが無駄とは言いませんが、それではもし1回目に間違いがあったとして、2回目も同じ箇所で再度間違えるリスクもあります。
1回目と2回目の答えが同じになった、しかし実際は間違えている、こんなことも起こり得ます。
ですから、「同じ方法で解く。」は、確認作業としてあまり賢いやり方とは言えないのです。
しかし、1回目と2回目を異なる方法で解いて、それでも答えが同じになれば、ほぼ間違いはないと言えるでしょう。
複数の解法が思い浮かぶのであれば、異なる解法での検証が望ましいのです。
それを可能にするためにも「覚える」ことが重要なのです。
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