2024-01-05

QED進学塾の中学2年生(U)~2024年の「1年の計」(4)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

夏は受験の天王山。
夏を制する者は受験を制す。

これらの言葉はもう半世紀以上昔からあり、受験における夏の重要性を説いた言葉です。
では、なぜ夏なのか。
これには、2つの意味があります。

1つ目は、年間最大の長期休暇が夏休みであること。
40日間の夏休みのお約束は「夏期講習会」です。
この長期間を全力で勉強した受験生と、「のほほん」と過ごした受験生とでは、とてつもない差がついてしまうことは自明です。
だから夏は勝負のときなのです。

2つ目は、偏差値が相対評価であること。
自分が学力を伸長させても、ライバルたちの伸びがそれ以上であれば、偏差値は下がります。
逆に、ライバルたちがそれ以下であれば、偏差値は上がります。
つまり、自分の学力が第一であることは言うまでもないのですが、ライバルたちの動向によって偏差値は上下するものなのです。

残念なことに、夏を「のほほん」と過ごしてしまう受験生は毎年存在します。
受験などどこ吹く風、といった受験生が。

ところが、秋風が吹いても「どこ吹く風」と悠長に構えていられる剛の者はそうそういません。
秋口になるとほとんどの受験生が目の色を変えて勉強に取り組むのです。

これを『北辰テスト』に当てはめると、夏休みの勉強の成果が如実に表れるのが9月号なので、ここまでは自分が頑張っただけ成績は伸びます。
ところが、10月号以降になると「自分はこれだけ勉強を頑張っているのに、どうして成績が上がらないのだろう。」と焦りだす生徒が発生します。
その理由は簡単で「周りも頑張っているから。」

前々回のQED日誌にも書いた通り、「北辰テスト7月号以降のベスト2回の平均偏差値」を合否判定基準としている高校が多い訳ですから、この場合の私立高校の併願合格内定への最短ルートは「7月号+9月号」(8月は北辰テストが実施されません)です。
つまり、9月に一勝負を決めてしまうのが、受験戦線を戦い抜くためのベスト戦略と言えるのです。
「9月までの北辰テストは私立のためだったけど、10月以降は公立のため。」
9月末にUくんがこう言い切れたとき、受験戦略はひとまず成功と言えるのです。
昨日のQED日誌に書いたようなスケジュールにて『北辰のかこもん』を解くことは、この戦略成功を実現させるために、欠かすことのできないものなのです。

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