2024-08-11

QED進学塾の高校受験生~夏は受験の天王山(3)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

夏休みは約40日間と長く、また部活も引退していることから、1年間で最も多くのまとまった勉強時間の取れる時期です。
さらに言えば、夏についつい遊んでしまう受験生はいても、秋になってもそのような勉強態度の受験生は非常に少ないものです。
つまり、自分が一生懸命勉強していても、他の受験生も同様に必死で勉強に取り組んでいるため、なかなか偏差値の上がりづらいのが秋以降なのです。
ということは、この夏が偏差値を大きく上昇させる最終機会と考えてよいのです。

では、具体的に何に照準を絞って集中学習すべきかと言えば、それは「覚えもの」です。
数学や理科の計算問題では、人が2時間かかるところを30分で学習することが可能です。
また、それを実現するために、塾長は日々の授業を行っています。

ところが、「覚えもの」に関してはそうは行きません。
2時間を1時間にすることはできても、なかなか30分にはできないのです。
つまり、「覚えもの」はそれなりの時間投入が必要ということです。
これが、長期の夏休みに「覚えもの」をすべき第1の理由です。

さて、秋になると受験生はみな目の色が変わると前述したように、入試日が近づけば近づくほど切迫感が増していくのが受験生心理というものです。
そして、精神的に追い込まれるほどに「初めて見るもの」への恐怖感は増大します。

「え?こんなの見た覚えがないよ!」
受験生がそう思った瞬間に焦りはピークに達します。
これは精神衛生上非常によくないことです。

そのような事態を回避するために、多くの学習事項を「とりあえず覚えた。」という実績が欲しいのです。
たとえ、受験生がせっかく覚えたことを忘れてしまったとしても、「見た覚えがある」ことだけは最低限の記憶として残ります。
つまり、忘れたことを落ち着いて再学習できるというわけです。
これが、夏に「覚えもの」をすべき第2の理由です。

ところで、人間の忘却曲線には以下のような特長があります。
いったん覚えたことを忘れても、再学習すれば覚え直すことができ、そして覚えるために要する時間は短縮され、逆に忘れずに覚えておける期間は延長される。
再々学習ならば、さらなる覚える時間短縮と、忘れない時間延長が約束されます。
つまり、「1回目の覚えもの」を夏に済ませておくことで、秋以降の受験戦線をずっと有利に戦えるということです。
これが夏に「覚えもの」をすべき第3の理由です。

それでは、具体的にどうすれば効率的に大量の「覚えもの」をすることができるのか。
それは明日のQED日誌にて。

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