2024-08-13

QED進学塾の高校受験生~夏は受験の天王山(4)

QED日誌の一昨日の記事のつづきです。

「覚えもの」をするのに最も有効な手段は「テスト」です。
ですが、少しでも良い点を取ろうとして、自信がつくまで繰り返し覚えてからテストするのは、非効率的な勉強法です。
「ざっと覚えた」と思ったら、直ぐにテストしましょう。

1回目のテストで50点(半分〇)が付けば十分です。
その50点は、自分がもともと得意な問題で、それが2回目以降のテストで×に取って代わられることはありません。
つまり、2回目のテストでは残りの50点(半分×)の問題だけを集中して覚え直せばよいのです。

覚え直した分の半分が×から〇へと代われば75点です。
これが社会科の1問1答問題のテストならば合格点。
さっさと次の単元へと駒を進めましょう。
「だいたい覚えた」と言える単元をできるだけ増やすのが、社会科の学習のコツです。
「記憶の質より量」と割り切って先を急ぎましょう。

残念ながら目標点の75点に満たなかったら・・・・
そのときは再々テストです。
目標点到達まで粘り強くテストを繰り返しましょう。

一方、数学の覚えものは、上記に準ずるものではありません。
75点到達では、まったくお話にならないからです。
たとえば、数学の1次関数の「いあぶへこ」を75%覚えたとしても、
北辰テストの1次関数の問題では1点にもならないことでしょう。

つまり、数学の覚えものに関しては、最も高い得点のハードルを設定しなければなりません。
また、覚える量が最も少ない教科が数学ですから、それは現実的に可能です。
「なんとか100点」では不合格。
「すらすら100点」で合格。
このくらいの厳しさが必要です。

つづく

2024-08-12

QED進学塾の中2生(E)~お誕生日おめでとう

QED進学塾の中学2年生のEくんは、近く14歳のお誕生日を迎えます。
お誕生日おめでとう。

Eくんは、小学6年生の3月から通塾を始めたので、今月末で通塾継続日数が2年半の節目です。
毎日5教科の問題集を各教科1問以上解く。
Eくんは、これを来る日も来る日もずっと続けてきました。
本当によく頑張っています。
その甲斐あって、Eくんの学力は十二分に育ってきています。
これからも更なる飛躍を期待したいところです。

個人差はあれど、14歳から15歳に有意味記憶がピークを迎えます。
有意味記憶とは、ものごとの意味や仕組みなどを正しく理解したうえで覚えるタイプの記憶です。
一方、意味が分からなくてもとにかく丸暗記するタイプの記憶は、無意味記憶と呼ばれ、そのピークは10歳から12歳ごろと言われています。

理解して覚える。
このところEくんは、これがすっかり板についてきて、学力をぐんぐん上昇させています。
しかも、Eくんは学ぶ楽しさを実感しながら勉強できているので、これが長続きすること間違いなしです。
塾長は、Eくんがこの先どこまで伸びるのか楽しみで仕方ありません。

1.楽しく学び続けること。
2.先行投資を毎日欠かさないこと。(将来に向けた勉強の貯金)
3.目の前の試験の成績を「少しづつ」向上させること。
塾長がEくんに望むことを簡略化して表したのが上記の3行です。

堅牢な土台があってこその高層建築です。
確固たる基礎学力の上に、高い学力を築きあげて行きたいものですね。

2024-08-11

QED進学塾の高校受験生~夏は受験の天王山(3)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

夏休みは約40日間と長く、また部活も引退していることから、1年間で最も多くのまとまった勉強時間の取れる時期です。
さらに言えば、夏についつい遊んでしまう受験生はいても、秋になってもそのような勉強態度の受験生は非常に少ないものです。
つまり、自分が一生懸命勉強していても、他の受験生も同様に必死で勉強に取り組んでいるため、なかなか偏差値の上がりづらいのが秋以降なのです。
ということは、この夏が偏差値を大きく上昇させる最終機会と考えてよいのです。

では、具体的に何に照準を絞って集中学習すべきかと言えば、それは「覚えもの」です。
数学や理科の計算問題では、人が2時間かかるところを30分で学習することが可能です。
また、それを実現するために、塾長は日々の授業を行っています。

ところが、「覚えもの」に関してはそうは行きません。
2時間を1時間にすることはできても、なかなか30分にはできないのです。
つまり、「覚えもの」はそれなりの時間投入が必要ということです。
これが、長期の夏休みに「覚えもの」をすべき第1の理由です。

さて、秋になると受験生はみな目の色が変わると前述したように、入試日が近づけば近づくほど切迫感が増していくのが受験生心理というものです。
そして、精神的に追い込まれるほどに「初めて見るもの」への恐怖感は増大します。

「え?こんなの見た覚えがないよ!」
受験生がそう思った瞬間に焦りはピークに達します。
これは精神衛生上非常によくないことです。

そのような事態を回避するために、多くの学習事項を「とりあえず覚えた。」という実績が欲しいのです。
たとえ、受験生がせっかく覚えたことを忘れてしまったとしても、「見た覚えがある」ことだけは最低限の記憶として残ります。
つまり、忘れたことを落ち着いて再学習できるというわけです。
これが、夏に「覚えもの」をすべき第2の理由です。

ところで、人間の忘却曲線には以下のような特長があります。
いったん覚えたことを忘れても、再学習すれば覚え直すことができ、そして覚えるために要する時間は短縮され、逆に忘れずに覚えておける期間は延長される。
再々学習ならば、さらなる覚える時間短縮と、忘れない時間延長が約束されます。
つまり、「1回目の覚えもの」を夏に済ませておくことで、秋以降の受験戦線をずっと有利に戦えるということです。
これが夏に「覚えもの」をすべき第3の理由です。

それでは、具体的にどうすれば効率的に大量の「覚えもの」をすることができるのか。
それは明日のQED日誌にて。

2024-08-10

QED進学塾の高校受験生~夏は受験の天王山(2)

QED日誌の一昨日の記事のつづきです。

一方、数学はそうは行きません。
たとえば、乗法公式を「だいたい知っている」だけでは1点にもならないからです。
公式を完璧に覚えるのはもちろんのこと、それを使いこなす熟練度が求められます。
また、複数の知識を完璧に覚えたうえで、それらの知識を上手に組み合わせて初めて解ける問題も数多く出題されます。
つまり、ひとつひとつの記憶の精度とその活用力が要求される教科が数学なのです。
このことが、最も記憶量の多い社会科が得意なのに憶量が最小の数学が不得手、そのような受験生を生む要因となっています。

1.覚え方は少々粗くても構わないからとにかく量を覚えること。
2.少ない量だけれども徹底的に正確に覚えこむこと。
「覚えもの」を細分化するとこの2つがあって、どちらも欠かすことができないものです。

(1)どうして夏に多くの「覚えもの」をする必要があるのか。
(2)どうやったら効率的に「覚える」ことができるのか。
この2点については、明日のQED日誌にて。




2024-08-09

QED進学塾の高校受験生~北辰偏差値(5教科)のup,down(2)

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

一時的な成績向上をよしとせず、たとえ少しづつであっても継続的な伸びを是とするならば、それに見合った継続的な学習が必要であることは言うまでもありません。

塾長は、膨大な量の宿題を出したことは過去に1度もなく、それは一時的にこなすことができても長期的に継続不能であるという理由からです。
継続可能な学習量には上限があるのです。

その量の範囲内で学習効果を最大化するには、自ずと「学習の質」が求められます。
このところQED日誌で塾長は、「夏は受験の天王山」の記事をシリーズ連載していますが、
その一連の記事の中で各教科ごとの「ピンポイント」学習について記述しています。
これも学習の質を高めるための必然の一手です。

とは言え、最低限の「学習の量」も必要です。
連載記事の中で塾長は、『数学や理科の計算問題では、人が20問で習熟度100%に持って行けるところに、5問で到達することもできる』と記述しています。
裏を返せば、「その5問にすら満たない学習量では何も得られない」ということです。
どんなに学習の質を高めたとしても、やはり必要不可欠な学習量は存在するのです。

その学習の質と量を、1教科1教科について煮詰めて行った「レシピ」を塾長は持っています。
ですが、持っているだけでは意味がありません。
そのレシピを生徒一人一人に合ったものにアレンジしたうえで、それを正確に生徒に伝えなくてはなりません。
そうすることで、レシピは絵に描いた餅ではなく、生徒の実行しうる現実的な学習プランへと昇華するのです。

その伝達には、それ相応の時間がかかります。
授業時間内で伝達することもできますが、できれば授業時間は減らしたくないもの。
そこで三者面談です。
「保護者さまのご希望があれば三者面談を」ではなく、塾長のほうから願い出て面談を実施したいと思います。

2024-08-08

QED進学塾の高校受験生~北辰偏差値(5教科)のup,down

QED進学塾の卒塾生のRくんは、現塾生のEくんの兄にあたります。
そして、兄弟とも優秀な模範生です。
Rくんは、中1の1月から中3の3月まで(最終月のみ高校の予習)通塾を続け、特に中3時に飛躍的な伸びを見せてくれた子です。

Rくんは、3年第1回から第8回までの全8回の北辰テストをすべて受験しました。
そして、毎回のように5教科偏差値の自己ベストを更新し続けました。
まさに「うなぎ上り」や「昇竜」といった言葉がぴったりでした。
それが不思議でも何でもないくらい、本当によく勉強する子でした。

そんなRくんでも、たった1回だけ偏差値を下げてしまったことがありました。
しかしながら、その下げ幅はわずか0.4ポイント。
複数教科で苦手な問題が出題されてしまったのがその原因でした。
これは、決して学力の下降を意味するものではありませんでした。
この例からも分かるように、「零点何ポイント」すなわち「小数点以下」の偏差値downであれば、それは誤差の範囲とも言え、まったく気にする必要はないでしょう。

ところが、1ポイント以上のdownは、そうも言っていられません。
7月の5教科偏差値を前回比で1.1ポイントも下げてしまった現塾生がいます。
正直に申し上げて、塾長の責任問題と言わざるを得ません。
塾長は、猛省するとともに、即座に次の北辰テストに向けて対策を練る必要があるのです。

そして、その対策は「次回の9月北辰のみ有効では意味が薄いのです。
次回試験範囲で出題確率の高そうなところだけに照準を絞って勉強をすれば、「次回のみ」偏差値をupさせることは十分に可能でしょう。

しかし、次回の偏差値上昇を免罪符とするのは、それは一時的な塾長の責任逃れに他ならないと思います。
たとえ僅かずつであっても、毎回のように偏差値を伸ばし続けて初めて「塾長が仕事をした」と言えるのではないでしょうか。

つづく

2024-08-07

QED進学塾の高校受験生~夏は受験の天王山

QED日誌の昨日の記事のつづきです。

5教科で最も分厚い教科書は社会科です。
逆に、最も薄いのが数学です。
地理Ⅰ+歴史Ⅰ+地理Ⅱ+歴史Ⅱ+公民の5冊の合計の厚みは、数学1+数学2+数学3の3冊合計よりも倍以上あります。
これを問題集に換算しても同じことが言えます。
本の厚みは記憶量に比例します。
すなわち、覚えものの量が最も多い教科が社会科であり、最も少ない教科が数学なのです。

それでは、数学が最も簡単で社会科が最難関の教科かというとそんなことはなく、最も点数が取れる教科が社会科でその逆が数学、そんな生徒が多いのが現状です。
これはどうしてなのでしょうか。

その理由は、大きく分けて2通りあります。
ひとつは要求される記憶の精度が異なるから、そしてもうひとつは要求される活用力が段違いだからです。

たとえば、おおまかな歴史の流れを知っているだけで得点できる問題(北辰テストや公立高校入試問題)は多々あります。
社会科で最も苦手意識のある生徒の多い「記述式問題」にしても、要求されるキーワード4つのうち2つが書いてあれば、部分点が半分もらえます。
つまり、だいたい知っている、半分知っている、でも得点に結びつくのが社会科なのです。

つづく

2024-08-06

QED進学塾の高校受験生~夏休みの宿題

QED進学塾の高校受験生の夏休みの宿題です。
ひと夏ぶんがまとめて出題される学校課題とは異なり、塾の宿題はその都度出題されています。
今回の塾の授業が終わって次回授業が始まるまでの、短期の課題が出題されるのです。

今回の宿題は、
1.「いあぶへこ」(いあうえお)の再テスト。
2.社会科の「1問1答式問題」のテスト。
以上の2点です。

1.は、前回授業から今回授業までの宿題でしたが、完璧に覚えられていなかったので再度の出題です。
一方、2.は、今回初めて出される課題です。

1.も2.も「覚えもの」という点では共通していますが、その精度が大きく異なります。
それは、教科の特性による差異です。

つづく

2024-08-01

QED進学塾の高校受験生と中2生~ともに1次関数を学ぶ

QED進学塾の高校受験生1名と中2生の3名の計4名は、夏期講習会の7月分を修了しました。
4名は数学の「1次関数」を集中学習しました。
小学6年生から通塾している中2生のEくんと、中1から通う高校受験生のUくんの両名は高校入試問題を、入塾したばかりの中2生のNくんとOくんの両名は基本問題と標準問題(学校の定期試験レベル)を、それぞれ学習しました。
4名それぞれの学習進度に見合った問題に取り組むことにより、無理なく学力の伸長ができました。

1次関数の学習は、8月の上旬までを予定しています。
中旬から下旬は、英語の「助動詞」と「5文型」を学びつつ、1次関数の問題を少量ずつ宿題に出して忘却を防止します。
入塾したての両名は、これらと合わせて「フォニックス」も学習します。

塾生の数英の学力を伸長させる夏期講習会にしたいものです。
「充実の夏」となるよう8月も頑張って行きましょう。