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2025-08-27

QED進学塾の高校受験生~答案の書き方(2)

QED日誌の前回記事のつづきです。

前回記事の模範解答に『これを解いて』という文言がありますが、実は解いていません。
『問題に適する解を選ぶと』という文言がありますが、選んでいません。
そもそも2次方程式を解いていないのに、すなわち2次方程式の2つの解が導出できていないのに、その2つからどちらか一方を「選べる」道理がありません。
しかしながら、同解答で満点を獲得することができます。

種明かしをします。
問題文に『面積の和が40cm2』と書かれています。
40に最も近い平方数(自然数を2乗した数)は36です。(6×6=36)
つまり、大きい正方形の1辺は6㎝であると思われます。

さらに、
40-36=4
2×2=4
これより、小さい正方形の1辺は2㎝でしょう。

上記だけでは推論の域を出ませんが、
6+2=8㎝が題意に合致するので、
これはもう疑う余地がありません。
ゆえに、答えは2㎝です。

翻って、採点する側に立てば、
1.2次方程式の立式が正しい。
2.上記1.を解いて、解の吟味を終えた結果も正しい。
これでは、減点のしようがなく、満点をあげるよりほかないのです。

答案に『これを解いて問題に適する解を選ぶと』と書かれていれば、
ましてや、その選んだ解が正しければ、
採点者は『あなた本当は解いていないんじゃないの?』とは言えません。
だから、この答案で得点できるのです。

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